第4話

「それではたしかに核ミサイルはすべて

異世界で引き取りましょう」

阿多浦がマイナンに告げた。

「有難うございます。名にしおうデーモン阿多浦様に

太鼓判を押して頂ければこれ以上心強いことはない。

これで地球は助かりました」

「その代わり10億年の命の件はよろしく

お願い致しますよ」

「お任せください。全人類の生命エネルギーの50パーセント

を吸いとつて下さって結構です。どうせ、核戦争になれば

人類なんてすべて死に絶えてしまうのですから」

マイナンが笑った。

阿多浦は笑わなかった。

「それと、もうひとつ」

「なんでしょう」

「ロジンという赤毛の少年を借り受けたい」

「構いませんが、何をなさるのですか」

「ロジンにしか出来ない使命を与えるのです」

 デーモン阿多浦が真顔になった。

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核弾頭を喰らう(反運命論) @k0905f0905

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