2章 エピローグ 四人目の妹?

 千春の自殺騒動から4ヶ月が経った。


「風峰お兄ちゃん! 私に勉強教えて!」


「毎回言ってるが、俺は千春のお兄ちゃんじゃない!」


 千春はあの後、病院に行った。

 自殺しようとしたため、精神科に連れていかれたらしいが、現在は問題ないと判断され、普通に生活している。

 先生たちは、千春が美咲にしたひどいことについて聞いてきたが、精神状態が悪くて混乱して言っただけだと、俺と美咲は説明した。

 千春が退学にならないように嘘をついたのだ。

 先生たちは納得はしていなさそうだったが、それ以上は聞いてこなかった。

 そして、現在は俺のことをお兄ちゃんと呼んでいる。

 千春は、美咲から俺を奪わず、俺とイチャイチャできる方法を考えたらしい。

 その結果がこれだ。

 千春は、妹になればいいと考えたのだ。


「千春ちゃん! 風峰お兄ちゃんを独り占めしちゃダメ!」


「ダメだよ……!」


 三人は俺に抱きついてきた。


「ちょっと待て、三人同時に抱きつくんじゃない!」


「私もー」


 美咲まで、俺に抱きついてきた。


「四人も抱きついたら狭いし暑いだろ……! 一旦離れてくれ……!」


 しかし、四人とも嫌だと言う。

 この後、十分ほど抱きつかれた。



 色々あったが、美咲も千春も死ななくてよかった。

 本当に、よかった。

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俺の彼女が妹だということをみんなは知らない Melon @Melolololon

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