日本VSクロアチア。緊張する試合でしたね。そしてPK戦の難しさについて
温泉文太
ふぅううううう―――。はぁぁぁぁあああ……。
ふぐっ……うぐっ……ふぐううううぅぅぅぅ……。はぁあああ。……。
良い試合でした。
ここ四年で一番ドキドキする時間でした。
守備の失敗があっても全員でフォローしあい、良い連携と集中を見せてくれました。そして何度もあった権田選手の冷静さと最高のセーブ。
FW陣も集中してましたし、何より心臓破裂するかもというくらい走ってて驚きました。特に前田選手と伊藤選手は何なんでしょうね?
余程上手くサボってるのか、理解を越えた運動量と思います。
にしても前田選手の得点シーンは素晴らしかったです。
吉田選手の落としも良かったのですが、前田選手のDFの背後に居ながらの反応の速さ。ディフェンシブFWとして守備に集中してたはずが最速の反応ですから。
前田選手は今大会で非常に評価を上げましたね。若いですしかなり良いクラブから話が来そうです。
失点シーンは流石クロアチア。と言うべきなように思います。
モドリッチといった有名選手を日本側はほぼ自由に蹴らせず。の一失点ですから期待値以上でしょう。
ご存知無い方の為に説明しますと、近頃の最上位選手で蹴るのが上手という人は本当理不尽でして。
99パーセントの時間、きちんと邪魔してたのに1回だけ1,2秒ボールを持った時に邪魔してないと、その瞬間にGKが触れない場所。かつDFが有利に競られない場所に、ボールが遠距離からズレなく飛んでくるんですよ。そして其処にヘッドの上手なFWが飛んできてズドン。99パーセントの努力がパー。
クロアチアはそれが得意な人が複数人いたのですが、どれも良く防いでました。
しかしDFの最終ラインからあんな精度の高いボールがあの距離来るとは流石としか言えません。
フリーで蹴らせたのが不味かった。という話になるんですが、クロアチアDFラインまで常に付くのは不可能です。FWの守備はやった事がありますが肺が破裂します。
そして仕方のないボールからあの威力とコースでヘッド。どうしようもなかったと筆者は考えます。
後は追加点が欲しかったですが……。やはりクロアチアが堅かった。
三苫選手がボール持つと二人以上がほぼ必ず来てましたし、そもそも空中戦が全選手強くて厳しかったです。
で、PKとなるんですが……。結論から申しますとクロアチアとPKの時点で日本に勝ち目はありません。
権田選手がPKの技術対策を知っててそれ専用の練習をしてて、その上で三分の一くらいの確率を3回成功する。くらいやらないと勝てませんね。
勝率にして一割以下でしょう。
アベマの配信で解説の本田元選手が「PKは運ですから」と、言ってたのですが、彼は当然ご存知の上で、盛り上げる為と言うか。職務上の義務でそう言っただけと思います。
蹴った事のある方や日頃のリーグ戦を見てる方はご存知な事として、PKは……運なんですけど、運になるまでの前提条件があるのです。
まず、普通の選手はPKの練習をしてないと思います。
日頃の試合でPKはチームの方針でスターが蹴る。と言う感じで蹴る人がほぼ決まっております。
メッシ、ムベッパ、ロナウド。そんな感じの、スーパースターが蹴ります。
日本人選手でチームで一番のスターになれた事がある人は史上でもほぼ居ません。ですから、海外で活躍してるような日本代表最上位の選手はPK。という物を殆ど未経験で練習もしておらず期待出来ません。
FWの選手がJリーグで活躍してた頃、つまり数年前まで練習してた。という人が一番技術的に期待できる感じでしょう。
更に今度はメンタル的な必要性の話になります。
まずW杯。大事な外したら負け。みたいな重圧。蹴る瞬間、お読みの皆さまが人生で一番緊張した時と同等以上の精神状態に、全選手がなってるはずです。
しかも120分全力で走った人たちは歩くだけで、膝が揺れてると自覚できる状態。
強く踏み込めば足が滑りかねず、足首を固めて蹴れるのか。などの不安が更にメンタルを壊してきます。
その上で、相手GKは重心がどちらへ向いてるか。長年の姿勢から何処へボール蹴るか読んできたりしますので、出来ればタイミングをずらして相手の動いたのと逆側に蹴る。
ただしタイミングをずらす為のフェイントは疲労してると、膝が揺れてコケたり変な所へ蹴る恐れがあります。
或いは、今GKが居る場所からは絶対に取れないコースへ取れない威力で蹴り込まないといけません。
これにはやはり長年の練習と、経験による落ち着きが必須となるのですね。
その上で日本はどうだったかと言うと……。
W杯でPKを蹴る。という経験のある人はチームでもほぼ居ませんでした。
しかも日頃PKの練習をする意味のある人が居らず、PKを蹴るの自体が何年ぶりだろう。みたいな人たちです。
それが史上初のベスト8! という重圧。加えてゴールの裏にいる観客たちがはやし立て邪魔をし心を壊しに来る中で蹴る。
コケたら駄目。上に蹴ってバーの上へ行っても駄目。そして枠内でなければならない。
どうしても低め。更にクロアチアの三人目の選手みたいにバーにあてないように。となり、甘いコースへ足が自然に向きます。
そして威力を出そうにも、疲労でぐらつく軸足では踏み込みがズレる恐怖が余りに大きく。
結果、外した方々のPKになったと推察してます。……自分の事のように感じてしまいますねぇ。
一方でクロアチアなんですが、前回大会で二試合PKで勝って決勝まで進んでおります。
その時蹴った人が相当の人数チーム内に居ました。
PKに勝つための事前の練習量。そして何より経験による落ち着き。
本当上手なPKでした。……チクショー。権田選手の重心の動きをしっかり確認してから蹴る技術とメンタルを見せてきました。クソガー。
もう勝てる要素がありません。誰が蹴ろうが負けていたと断言します。
〇〇が外したから負けた。権田選手が一回しか防げなかったから。という意見もどうせ出ると思いますが、間違いなく学校の授業でさえPKを蹴った事の無い人か、その時の経験を忘れてる人です。
なので日本が勝つにはPKへ行く前にどうしても決めないといけなかった。とはなりますね。そしてそんな思い通りには行きません。
なので、筆者としては日本VSクロアチアにおける日本代表は。
良い活躍でした。森保監督の采配も、全て一理以上がある物で、全選手が十分以上に活躍したと思います。
あえて言えば……何人か選手のスタミナ温存の為にも使い難い選手を呼んでしまったので、選手の選出段階を改善したい。くらいでしょうか。
しかしそれも何処の代表でも色んな理由でよくある事です。
今大会の日本代表は期待値を遥かに越えた活躍で、非常に楽しませてくれました。感謝したいと思います。
だが三苫を泣かせて、よっしゃ! これで視聴率ゲットだぜ! とやったマスコミは許さん。
以上です。お読みくださり有難うございました。
残りのW杯の試合や、サッカー自体を読者の皆様が楽しめるよう願っております。
蛇足
韓国VSブラジル。
これ、日本が夢のベスト8に行けていたら勝った方と当たる試合なのですが。
日韓戦があるかも。と、言ってた方々が居たのです……。
聞いた時、余りに理解出来ない話で。自分が韓国の試合から何か見逃していたのかと焦った程でした。
そして結果は……。はい。全て予想通りと言いますか。これ以外の結果はあり得ないと言いますか。
日韓戦があるかも。と、仰っていた方々は反応を引き出す為に、突っ込まれやすい事を考えに考えて言う方々だったのでしょうかね……。
正直な所、この絶望的な相手に全力を尽くす日本代表が見たかった。とは思ってしまいました。
試合する方はたまったもんじゃないでしょうけども。
*******
所で……。近頃のweb小説の宣伝の仕方。露骨過ぎて嫌やわぁ。
幾らフォローや評価の☆☆☆が無いと、完全に埋もれて誰も読まなくなるとは言え。
フォローや評価の☆☆☆が無いと……どすぇ。
ああ、そうそう。
この作者は小賢しい中年おっさんが主人公の小説を三つ書いておりますんや。
https://kakuyomu.jp/works/16817139556620131992
ポストアポカリプス社会を管理
https://kakuyomu.jp/my/works/1177354055509166647
田舎に転生したら、貴族の娘っぽいのが来て大慌て。なお十万字で終わらそうと打ち切りエンド
https://kakuyomu.jp/my/works/16816452219117429937
三国志に似た感じの世の中に転移? 謀略もの。八十万文字書いて、ここ以外では作者が主人公の〇〇る想像が出来ない。と言う所で終わり。
此処まで読まれた殆どの方は、既に読まれた方ばかりであらしゃいましょうけんども。
ご存知でない方なら、此処まで読まれたなら作者の文章に拒否反応が出難い方ということで、面白いかもしれませんさかいに。
一度お試しされては如何……どすぇ?
W杯より面白いとはよう言えませんどすけども。
日本VSクロアチア。緊張する試合でしたね。そしてPK戦の難しさについて 温泉文太 @wanisame
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