首はなくとも意思は伝わり、そして可愛さも溢れる

最新話(12話)まで拝読しました。

姉弟子に首を取られてしまった魔女のネリー。でも彼女は首から
出る不思議な「雲」で文字を型取り、意思を伝えることができる。

「首なし」と聞いて一瞬グロテスクなものを想像してしまいますが、
それも一話目を読めばすぐに吹き飛びます。そして読めば読むほど
ネリーが可愛いと思えてくるのです。

文章から想像されるのはファンタジーなハリウッド映画や、美女と
野獣の様なディズニーアニメの世界。そんな中で動き回るネリーが
とにかく可愛くて、読んでいるとついつい「首がない」ことを
忘れてしまいます。

お相手のエルネストは姉弟子の魔女に呪いを掛けられてしまった
訳ありの騎士ですが、交流を重ね互いにどんどん惹かれ合って
いく様子にドキドキ……ネリーは無事に首を取り返し、そして
エルネストと婚姻のキスをすることができるのか。

勝手ながらまさに「美女と野獣」の様なハッピーエンドを期待
しながら時間を忘れて次々読み進めてしまう作品です。

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