堅く書きすぎる人へ、一つの参考として

拝読したのが序盤−中盤の辺りなので内容についての言及は避けますが、そんな駆け出し読者でも言いたいのが、ファンタジー作品の「ちょうどいい線」の参考になるのでオススメですよ、ということです。

服飾や食事、戦闘や社会制度とファンタジー作家が書きたいものは山程ありますし、どれも書かなすぎると作品の味付けが弱くなります。

しかし、調べたことや考えたことを書きすぎるのもご法度で、油断すると設定資料集や歴史の教科書のようになります。

そんな中で、本作は特に服飾や食事、魔法関係はこだわって書かれていますが、設定の熱意は感じつつも、決して鬱陶しくない読み味になっています。

どうにも作品が堅く・重くなり過ぎるという方に、ぜひご一読をお勧めします。

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