主人公フェリクは8歳でスキルに目覚める。
そのスキルの名は【品種改良・米】
使い道が限られてる上にこの世界では米は貧乏人の食べ物でカユーという不味い料理にしか使えない。
カユーだ、決してお粥ではない(`・ω・´)
当然のようにフェリクを笑う村の人々。
しかし、ここで蘇る前世の記憶——。
そう、彼は死ぬ時さえ米を買いに行ってた程の米オタクだったのだ!
そこからは怒涛の展開。
次々に前世の記憶を頼りに生み出される料理の数々!!
これも異世界固有のものではない、全て私達に馴染み深い名前のもので再現可能なものです。
前作ラスボスご飯同様に今回も近況ノートフル活用でレシピが掲載されています。
しかもプロのレシピ顔負けの丁寧さでアレンジポイントやバリエーションのようなものも。
某お粥のバリエーションには本当に驚きました。
作者様の真摯な料理愛と読者の方々に伝えたいという強い想いを感じます。
一度読めばきっと驚きと発見がある、あの普段知ってる料理にこんな可能性があるのかと。
正直、僕は料理は普段ほとんどしません。それでも読んでいるとこれは作りたいと思わされるものが盛り沢山です。
全て手軽なこともハードルを大きく下げてます。
そして料理がメインでしょうが、この作品の面白さはそこだけじゃない。
作者様の描く愛らしいキャラクター達、彼らはモブが特に序盤は嫌な奴らばかりなのに対し互いへの思いやりに溢れています。そんな彼らがフェリクの料理でどんどん幸せになっていくところはやはり見どころです、料理は作る人と食べる人が居てはじめて成立しますからね。
そしてどうやらこの世界の住人はみんなスキル【グルメリポーター】を標準装備してるらしい。笑
他にも各話の可愛らしいタイトル、フェリクくんの使うセンスある米語録など作者様のウキウキしながら書いてる姿が目に浮かんでしまうような魅力がいっぱいです。
料理好きな人は勿論、そうじゃない人も読んで幸せになれる作品です。
各話の文章も決して多くはないので是非、お気軽に読んでみてくださいฅ^◝ﻌ◜^ฅ
最後に作中のお言葉を借りて Let’s米活!!ヾ(*´∀`*)ノ