概要
ワシがこの“戦”に終止符を打つ!
国の秩序を乱し、京を焼け野原にし、多くの命を奪った先の戦争、“応仁の乱”から早五十七年。六十年以上前、畠山従兄弟や山名宗全、細川勝元、神保長誠や朝倉孝景など両軍の主要指揮官は遂に死に絶えた。そして指揮官を失った武士(モノノフ)達は何となくではあるが、この大戦を終結させた。だが、この「なんとなく」が過ちであったのだ。本戦は「なんとなく」終結したのだが、ここまでこの戦を大きくした理由の一つ、「御家騒動」がまだ解決していない者が多くいた。戦の前から続いている者も、戦で「どちらに着くか」で揉めた故の争いをしている者もいた。更に悪いことに、彼等が戦を進めるために、内政が疎かになり、それを不服とした武士達は謀反を起こした。戦の長期化で弱体化していた者から次々と“謀反人”の部下達に成り代わられていく……。
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