瞳の中には君がいた side story さくら

かなめ

出会い

4月

桜がきれいに咲いている。

今日から社会人となったさくらは起きれずにいた。

「いつまで寝てるの!初日から遅刻するよ!」

そう聞こえるとさくらは眠そうな目をこすりながらリビングに降りた。

いつも通り朝ご飯を食べ部屋で服を着替え気合を入れた。


「初めての仕事は緊張するな・・」

そうつぶやき期待と不安をいっぱいにして家を出た。


「さくら頑張ってね」

さくらのお母さんが心配そうな顔で手を振った。

「大丈夫だよ!!行ってきます!」

さくらも手を振り返す


保育園までの通勤の時に歩く桜並木が好きでついついゆっくり歩いてしまう。

就職祝いにもらった腕時計を嬉しくて何度も見てしまう。

(ん??ゆっくり歩きすぎた!!)

保育園に着くころ時間はぎりぎりになっていた。

「はぁ。はぁ。。」

息を切らすさくらに思わず笑われてしまった。

「おはよう。今日からよろしくね」

「お願いしますッ!!」

(噛んでしまった。。)

思わず他の先生からは笑いが起こる。

「緊張しなくても大丈夫よ」

園長がフォローしてくれた。


さくらが働く保育園は小さく全園児を合わせても20人ほどしかいなく

小さな保育園だ。


「来年には他の保育園と合併してしまってなくなるけど今年卒園する子を 

 しっかりと支えてあげましょうね」

 私がここを選んだのは園長や他の先生の人柄の良さだ。


 「今日からここの先生になりました。林さくらです。」

 みんなの前で話のは緊張するけど園児からはパチパチと拍手される

 

 自己紹介を終え自由時間になったころ

 

 「せんせい!だっこ!」

 「せんせい!おんぶして!」

 子どもたちがさくらにめがけて飛びついたり走ったりしている。


 「順番ね」

 さくらが言うと園児は順番に待っていた

 (かわいい・・)

 思いながら仕事をしているが次第に体力の限界はやってくる。

 「せんせ~い」

 飛びついてくるがだんだん元気がなくなっていく


 「せんせいが困ってるでしょ」

 他の先生が止めてくれてなんとか助かった。


 子どもたちが帰る時間になり送迎のバスで送られる

 「せんせいバイバイ!」

 手を振る子どもたちに微笑ましくなる

 

 「さくら先生今日はもう疲れたでしょう。どうだった?」

 

 「楽しかったです!かわいいですね!ちょっと疲れましたけど・・」

 

 「今日は帰って明日に向けて体を休めなさい。明日もお願いね」

 さくらはそういわれると頭を下げて帰った。

 ぐ~

 (お腹すいたな・・ご飯は食べて帰ろう)

 さくらは近くのファミレスに入った。


「すごいきれいな目だな・・・

 ??!!

 いらっしゃいませ!!!」


さくらは思わず目を見開いてしまった。

次第に言われたことを整理し急いで席に着いた。


これがしゅんとのちょっと不思議な出会いだった。


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かなめです。

サイドストーリー今日から更新していきます!

ぜひ、これからもお願いします!!

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次回もお楽しみに!

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瞳の中には君がいた side story さくら かなめ @kaname0704

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