おまけ

本堂道兼(ショコレータ・ショコランティエ)

本作の主人公兼ラスボス。

作中では”才能”と呼ばれていた異常性の正体は”極めて高い自己否定の感情と同居した自己肯定感”。

本来の魔術師(称号を得た人間)とは大衆による”この人ならきっとこんなことが出来る”という希望に近い想いが向けられて変質した”人間の姿をした魔法”の事。

本堂は”自分が平凡な人間であり、何もできない人間である”という自己否定的な感情を持つ人間だった。しかし同時に、本堂は”他の才能全てが無くとも、VRゲームだけは誰にも負けたくない”という強すぎる”願い”を抱いた。

その願いは際限のない自己否定によって乾ききった欲望を満たすほどの強い”願い”だった。

それこそ、大衆の”願い”に匹敵するほどの強い”願い”だった。

この極めて異常な精神性が本堂を自らの”願い”によって”最強VRゲーマー”という称号を持った魔術師へと変えた。

また、ミスティカ内で称号を得たのは財園による影響もあった。

大衆が本堂を認知した、そして財園に好かれ、それを蹴る姿を示した。

大衆が”絶世の美少女の好意を蹴る男”と認知したことで【独】が。

そして【神】として自分の名を世【界】へ【響】かせたいという本堂の願いの根幹が生み出したのが【響界独神】。


コジロウ

この作品内でもう一人のイレギュラー。

似非外人のような言動だったが、彼自身かなりの異常存在だった。

魔術の元となった芸術品のルーツを知っている彼はその魔術を通して”過去の大衆がその美術品に注いだ想い”をも魔術に注いで力を得ていた。

だからこそ、コジロウの魔術はロマンやトンデモ系の異常な強さを持っていた。

本来は4章でもっと暴れる予定だったが作者のやる気が減退していたためサクッと処理された。


財園和雨(キャンディナ・キャンディベル)

ある種異常のないただの人間。

作中では社会的地位のある美少女。

ただそれだけだったのに女王になったり悪魔になったりある意味主人公より物語に振り回された存在。

一応”自分の願いを突き詰めた結果神になった”主人公に対して”自分の願いのために突き詰めた結果悪魔になる事を選んだ”ヒロインという立場。

主人公に人生を狂わされた可哀そうな少女だからこの先の悪魔生は主人公の神生を狂わせる乙女として頑張ってほしい。


賢者の石

水銀の結晶である透明感のある赤い結晶。

過去、中国王朝などへ”不老不死の薬”として献上されたのがそのルーツとなっている。

そのエピソードが大衆に知れ渡ったことで”水銀の結晶”かつ、特定の形をしたものに”不老不死の万能薬・賢者の石”という魔法を宿すようになる。

また、作中ではミスティカにも賢者の石があったと言うが、本当は賢者の石ですらない。それをショコレータが”賢者の石”だと勘違いしている。


ミスティカの賢者の石

地球をミスティカ・ゲーム・ワールドへと変えた石。

賢者の石だと言われていたがその正体は違うもの。

その証拠に滅んだはずのミスティカ住民の”死にたくない”という願いが力の源と呼ばれている事。

ゲームワールド化した瞬間からジェスの持つ賢者の石が効力を失ったように、滅んだミスティカを原典とする賢者の石がしばらくの間力を行使できるはずがない。

その正体は【神の心臓】。

ミスティカ内の神であるマキナがその身に宿ったそれを抜き取って手渡したもの。

それ故、力の過剰使用によって消滅した。


その他、作中の異常について

基本的にミスティカ関連のものはジェスとニコラスによるもの。

現実の世界は大体財園グループのせい。

ミスティカ内のものは大体天族かマキナのせい。

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