デイダラボッチ幻視
「デイダラボッチがタタラ製鉄と関係してとしたら、やはり、三角形の山というのは重要な要素になる。この
そのため、今でも眺めはいいが、それが何だというのか。
「今日はちょうど12月22日の冬至で、6:47頃に日の出になる。ちょっと東側から昇ってくる日の出を拝もうか」
しばらく、沈黙が続いたが、ぼつりと
「
「
「そうだ。俺には
その時、朝日が昇って来た。
「
日が昇るに従い、
冬至と言えば、
逆に言えば、この日を境に日の長さが伸びていく、太陽の復活を祝う日として一年の初めの日とも言われる。
死と復活を象徴する冬至の太陽の光は人々に希望を与えた。
が、その前に太陽は一度、死ぬ必要があった。
巨大化した
それはとても巨大で、あたかも太陽光のエネルギーで創られたデイダラボッチのように視えていた。
秘密結社<
「そういうことだったのね」
まあ、ただの予知かもしれないけどね。
†
「
「
「そうなんだけど、他の巨人と違って、デイダラボッチは何か特別な感じがするんだ。ただの幻でもない気がするし」
「まあ、月読家の家系の者が言うことなんだから、何かあるとは思うよ」
結局、ディダラボッチの正体には更なる謎があるのではという結論になった。
デイダラボッチの正体の謎は深まるばかりだ。
「ところで、
「いや、武蔵野が見渡せる
一体、何のアイデアなのか気になる所だが、単なる気まぐれだということらしい。
まあ、謎は謎のままがいい時もあるだろう。
デイダラボッチの復活/巨人伝説研究家<角田六郎>の事件簿5 坂崎文明 @s_f
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