穏やかで暖かい交流と別れのお話

中学生、男の子と女の子の交流とお別れの物語。

仲の良いいとこ同士から始まり、女の子が抱える問題に男の子が寄り添う形で関係性が深まっていく流れ。

女の子が若干拗らせ気味な一方、男の子は女の子の機微とか分からない中学生なので、割と振り回されてる。けど、男の子は女の子を大切に思っているので、手探りながら諦めずに寄り添おうとする。女の子も男の子を大切なのは同じで、この緩やかに思い合ってる描写が本作のオススメポイント。

最後は女の子の家庭事情から離れ離れになるエンド。関係性の深化が最後まで緩やかなままなので、強い感情が引き起こされたりはしないものの、穏やかなジュブナイルノベルをお望みの方にはマッチする良作だと思います。是非。