後日談、そして夕食はハンバーガー

「あれ、閉まってない?」


 消毒に駐車場に来た時からやけに止まってる車少ないなーと思ってたら、出入り口に貼り紙。


【院長急用により今週いっぱい休診】


 嘘やろ〜。


「あれ、毎日消毒言うてたやんね?」

「ラッキー、痛いんないやん」

「いやいや、あんたヤバいんちゃう?」

「えー、仕方ないやろー」


 母と息子とでこの危機感の違い。


 でもまあ仕方ないわ。


「ほな帰ろかー」


 で、帰宅。


 木曜日から来週までの4日間どうしよかな。


 で、土曜日。


「フケ凄ない?」

「でも髪洗えんやん」

「でもそこそこキツい消毒液が実はわが家にあるって知ってる?

ちなみにめっちゃしみるやつ」

「えー」

「ついでやからシャワーで髪洗って傷のとこ泡石鹸で優しく洗っておいでや。

ちょっとガーゼとか剥がすよ」

「いたたたたた」

「血でめっちゃガーゼくっついてるわ。

痛いやろー、へへへへへ」

「ちょお優しくやってよ」

「ほな消毒液でふやかす?」

「いや、そのまま優しく。

あたたたた」

「剥がれたけど、ちょっと膿みかけ風やわ。

ねちょってし始めてる。

あはは、臭っ。

まあとりあえず洗っといで」


 この時ガーゼ剥がした母はエライ。

しっかりたっぷり消毒液でベシャベシャしました。


 明けて月曜日。


「急用できたんごめんやで。

膿んではないな。

あれ、僕、これぶつけたん?

裂けてるわ。

お母さん、ちょっとこれ見て」

「はいはーい」


 ん?

別に裂けてないよね?


「ほら、ここ。

縫合したとこの横に傷が入ってるやろ」


 え、それなん?!

それは……。


「それ先生が皮ベロンてなってて邪魔やからって切ったやつですよ?」

「え、俺切ったっけ?」

「縫う前に切ってましたよ?

ピンセット引っ張りながらハサミでチョキンてしてましたよ」

「ええ、覚えてないなあ。

ホンマ?」

「ホンマ」

「ホンマかあ。

そうやったっけな?」


 お爺ちゃん時間経って忘れたやつ?

ヤバい、無駄に普通に忘れてるやん。


「この傷あるから、ちょっと時間が普通よりかかるかもしれんのや。

とりあえず明日来たら今度は2日置きくらいで消毒きて」

「はーい」


 そしてそのまま順調に傷も塞がって抜糸。

やっぱり傷のせいで順調ながらも時間は多めにかかります。


 そして更に後日談。


 通学中の怪我なので学校で掛けてる日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度の適用となったので、そっちの手続きが必要です。

学校から渡された用紙に記入して、病院でも診療報酬の証明を書いてもらってから届け出ますが、明細は月1でまとめて記入となります。

でも毎月は面倒なので終わって2ヶ月分まとめて請求しました。


 それに加えて個人で掛けてる子供の生命保険。

安い団体保険ですが、そちらの通院補償の適用になるのでこっちも請求も忘れずにしておきました。


「よし、1年分の保険料くらいになったわー」

「え、じゃあ●ック食べたい」

「ええよー」


 というのほほんとした会話の後、この日の夕食は●ックとなった。

他の県では●クドとかとも言うあのハンバーガー。


 ●つける意味はあるのか……ないと思うけど、やりたくなったので。


 以上、11月の終わりから師走にかけてバタバタしていた令和になって初の珍事件でした。

皆様も、昔腕が良かった先生の加齢にはご注意を。

あと保険請求は遡って2年以内なら請求可能が基本なので、忘れてたとかあれば請求してみて下さい。



※後書き※

メリークリスマス!

ここまでどうしようもない内容をご覧いただきありがとうございました。

これにて完結です。

初エッセイ記念にカクヨムコンの短編部門にトライしております。

よろしければ★下さいm(_ _)m。


こちらもよしなに。

【太夫→傾国の娼妓からの、やり手爺→今世は悪妃の称号ご拝命〜数打ち妃は悪女の巣窟(後宮)を謳歌する】

https://kakuyomu.jp/works/16817330649385028056


長編のカクヨムコンライト部門で最高7位になれました。

初中華風にチャレンジした作品ですが、今のところ毎日投稿しております。

でもまだ10万文字作れてないー!

でも短編書きたかった……。

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呟き〜縫合実況中継 嵐華子@【稀代の悪女】全巻重版 @arashihanakokaku

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