心霊SNSサーバー
@HasumiChouji
心霊SNSサーバー
某有名SNSの運営会社の経営者が変ってから、色々とゴタゴタが起きてるらしく、今後どうなるか判らないので、代りになりそうなSNSにアカウントを作る事にした。
ネット上に載ってた情報では、誰でも(もちろん、技術・知識・時間・金などが有れば、だが)サーバーを立てる事が出来て、それらの複数のサーバーが連携してるそうで、日本国内だけでも、汎用に趣味ごと・地域ごとなど色々なサーバーが有った。
どのサーバーに新しいアカウントを作るかを調べてると面白そうなのを見付けた。
……「心霊サーバー」……。
小説投稿サイトにホラー小説を投稿してるので、ネタ収拾のつもりで、そこにアカウントを作ってみた。
アカウント作成確認のメールが届き、メール中のリンクをクリック。
「ホーム」画面に自分がフォローしてるアカウントの書き込みが表示され、「ローカル・タイムライン」画面に同じサーバーのアカウントが投稿した内容が、「連合タイムライン」画面に連携してる他のサーバーのものも含めた投稿が表示されるらしい。
早速、同じサーバーに面白そうなアカウントが無いか調べる為に「ローカル・タイムライン」を表示してみる。
『どうやら、事故物件なのに平気で住んでる人達ばかりのマンションが有るみたいですよ』
『どこです、それ?』
う〜む、思ったより、ありきたりだな……。
小説のネタにはなりそうにない。
『○○市の××町の例の有名な所ですよ』
『え? あそこに引っ越した馬鹿が居たの? それも何人も?』
『ええ……ところが……引越した人達には何も起きてないらしいんですよ』
『なに、それ、恐い』
『どうなってんだ?』
ん? 何が、どう恐いんだ?
心霊スポットでも平気で住める人間こそ恐い、ってありきたりだな。
『元から、あのマンションに住んでた私らの仲間はどうなったんですか?』
『連絡が途切れました。あそこに住んでた仲間を心配して、調べに行った仲間も……その後、連絡が取れません』
『良く出来た怪談ですね』
『本当なんだよ。冗談でも笑い事でもない』
『おいおい、マジかよ』
住んでる人に何も起きてないのに……「元から住んでた仲間」と連絡が取れなくなった?
どうなってる?
『まさか、そういう
『あのマンションに複数住んでるようです。あのマンションの周囲数百m圏内に近付くのは危険です』
『おいおい、本当に居たのかよ?
えっ?
『サーバー管理者です。どうやら、間違って
お……おい……どうなってる?
その時、部屋の温度が急に下り……。
心霊SNSサーバー @HasumiChouji
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