概要
光が見えないネコのお話
ネコは生まれながらにして目が見えなかった。ほかの猫たちが、外部の光を感知して脳髄から眼球へとイメージを表現するなか、ネコは光を感知することすらできなかった。ネコは得意なことはたくさんあった。外部の振動の波長をインプットして同じ波長で音に乗せる声真似。身体に触れたほかの物体を即座に脳内で描写ができるマッピング。中でも特徴的なことといえば、身体を透明化できることである。ネコは生まれながらにして目は見えなかったが、毛づくろいの要領で頭をなでる仕草をすることで透明になれることをネコは発見した。
このお話は、目の見えない透明ネコがひたすら日々を生き延びていく素晴らしくもなんともないただのお話である。
このお話は、目の見えない透明ネコがひたすら日々を生き延びていく素晴らしくもなんともないただのお話である。
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