彼女の慟哭は、我らに託された

心を持たないアンドロイドの少女が、温かい人間愛に触れながら感情を学ぶ。

彼女を愛しく思うのはプロフェサとカタギリだけでなく、読者の我々もそうだと考えさせられます。

本の中でしか知らない感情、周囲の大人たちは当たり前のように持ち合わせる感情……
彼女が真に理解する時は来るのか、と読み進め、ラスト2話で感情を持っていかれました。

作者の「怒りとは何か」が表現されています。
良き怒りでした。

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