キャッチコピーの作品に惹かれて読み進めました。
当作品群は、どれも淡麗な言葉で綴られており、一首一首読むたびに個人の感情と世界を対比する手腕に素晴らしさを感じました。
また、今作は一首進むごとに規模感が大きくなり、星の涙という個人的な描写から、最後はプロミネンス(太陽)や地球という宇宙にまで規模が及ぶ。三十一字の行間に加速装置が積まれているかのような跳躍。
そしてそれらは恋というものの想像力や影響力を大袈裟ではなく描いているように思います。恋する当人からすれば地球もペルセウス座も遠くはない。それは父母になるような愛へと変容し、恋はまた子に移る。そのスペクタクルさにも驚かされました。
是非一度お読みください。