望杉五美編
一話 一番目のアンドロイド
望杉家の開発したアンドロイドである
「あたしより先に開発されたからって偉そうにしないでよ」
ここは望杉家の所有する地下施設。その一部屋で五美は頬杖をついて文句を言っていた。
「
そう声を荒げるのは、望杉家が一番最初に開発したアンドロイドである望杉
「一味唐辛子の分際でなーに言ってんの! ほらほらデコって映え映えにしちゃうよー」
五美は一味のキャップを開けたり閉めたりしながら蠱惑的な笑みを浮かべる。
「ひゃんっ、だめ、空っぽになっちゃうぅぅ」
「キッモ」
とりあえず気持ち悪いからこの一味唐辛子は処分しておこう。
ついでに醤油とマヨネーズを合わせておこう。誰かが使うだろう。
「ああん! お醤油とおマヨネーズが!」
「マジキモいんですけどー」
感情の無い声で五美は一味を放り投げる。
なすすべもなく投げ飛ばされた一味は壁に当たると、虚しい音を立てて地面に横たわる。
五美が部屋を出ていくと電気が消えた。
一人取り残された一味は悔しさに打ち震えていたのだった。
混沌ハイスクール 坂餅 @sayosvk
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