FINAL DIFFERENCE
やっぱり地道にやっていくしかないのだ
一人一人が自分に何ができるかを考えて
ちょっとずつちょっとずつやれることをやっていくこと
面倒臭いけどね
みんなで力を合わせてより良い世界を
でもたぶんそれって面倒臭いことなんだろう
これまでの世界と異なる世界を受け入れられない
でも誰かとうまくやっていくのにいちいち理由が必要なのか
たぶんその通りなんだろう
だから差別はある
まるで生まれてきたことが間違いだったと
初めから存在しないことを望んでいるかのよう
あなたが彼を「かわいそう」と思うのなら
あなたが彼に優しくしてあげればいいんだ
とにかく話し合って、聞き合って、思いを言葉にして、
コツコツと相互の理解を作り上げて行って、
そしたら今よりもっとより良い世界になるはずだってそう思う
大変だけどね
違いがあるのはわかりきっていることで
それでも僕らはつい忘れてしまう
友達同士でもうまくやっていけないことがある
そして”違いがあるのだから仕方がない“と
どうしても大前提を堂々巡りしてばかり
この川には橋も船も何もない
それでも向こう岸に渡らねばならないとして
水に濡れない渡り方を考えるのを面倒臭いと捉えるか、
それとも、水に濡れるのを面倒臭いと捉えるか、
あなたはどっちだろう
暴力は個人の問題で、差別は社会の問題で
悪口とヘイトスピーチは別物で
差別用語も文脈次第使用者次第で
我ながら面倒臭いけど、でも頑張りたいのさ
家事が面倒臭いから掃除機や洗濯機ができて
歩くのが大変だから車ができて
だからこの感情もきっと何かを生み出せる
きっとなんとかなる
そう僕らは困っているんだ
だから救われたい
差別の問題はもうずっと長いこと考えられてきて
不勉強な素人が感覚で話せるような世界じゃなく
当事者にだって難しい
そこから始めよう
みんなで考えるんだ
毎日毎日揉めながら悩みながら
そしたら、いつの日かきっと、
なんとかなるから
そう独りだけで頑張ってもたぶん意味なんてない
みんなで一緒に頑張らなきゃたぶん意味なんてない
あなたと一緒に頑張れなきゃたぶん意味なんてない
でもとりあえず俺は独りじゃないから、
だからなんとか動いて行けるだろう
誰もが差別の心を持っている
誰もが面倒臭がり屋
そんな自分と闘うか闘わないか
答えは、そこにある
NO YOU, NO ME PART 1 横谷昌資 @ycy21M38stc
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます