切なさともどかしさ。

辺境の村っぽい設定も良いですが、主人公の一人称視点で話がすすんでいくので、初子という女性との微妙な関係や、『まあ俺には関係ない』と、言っていたのに、気付けば憤り、けれどもどうしようもできない、どうにもならないという主人公の心の声が、切ないです。

少ない文字数なのに、主人公の色んな感情が文字として目に見えるので、こちらもなんだかもどかしくなりました。

季節が冬というのも、切なさが増しますね。