切なくも美しいスノードームの欠片

卓越した描写と、互いを思うがゆえの別離に胸を締め付けられました。主人公が語った相手はこのあと幸せになれるんだろうか……等々、色々と考えてしまいます。

王女様の毅然をした格好良さにも心惹かれるものがありました。彼女が主人だったからこその悲恋だったのでしょう。悲恋は悲恋でも、筋を通したからこその悲恋。あくまで王女として貫き通した矜持と、その中でも僅かなあたたかい記憶を抱えて、彼女は最期に何を想ったのでしょう。幸せだったらいいな、と願わずには入られません。

素敵な物語をありがとうございます!