【短歌】銀河二分の一

オフライン

電子辞書があればだいたい幸せで「影」とか「海」をどんどん学ぶ

今日もまた初めて会った二人へとアクリル板がキラキラ光る

夏だってさ　夏になってた窓の外香りは最初から知らないさ

百円で買ってしまってごめんなさい　サボテン様の奴隷になります

この町に帰ってきたよななつ星　銀河系の優しい形

五分だけ近所迷惑ノーカンタイム三拍子で泣きわめこうよ

思い出を主食にして生き延びる五分でお湯を捨てるタイプの

地図だけが楽しみの日々地図のない世界でなくてよかったよかった

Ａ冷凍／ＢＣ冷蔵／Ｄ解凍　一つぐらいは曖昧でいい？

休みです／休みです／休みです／休　手帳に夢をいっぱい書ける

背景を宇宙にしたら少しだけ白髪が誇らしげに映えてる

空中を飛んでいるのがオンライン空が見てたらオフラインだよ

私だってだらしない日がある例えば鳥が飛ばないように

まるで君ハーティーヒーフル半濁音奪われたみたい膝を抱えて

本棚が倒れてもまだ生きていた眼鏡と僕は少し歪んで