第2話 生まれ変わっても
わたしは安東いずみ。
安東家に生まれた長女だ。
そしてわたしは前世の記憶を持っている。
わたしの前世は、東堂はな。
婚約者にわたしと妹を弄ばれ
絶対に殺すと誓ったの。
七歳になったわたしは一年生の教室に歩いていく。
わくわくする。
「聞いたか?オレらの担任、今田公輝先生らしいぜ」
幼馴染の遼也くんが嬉しそうな表情で言った。
「そうなの?」
わたしは今、知ったという顔をする。
あぁ、ずっと探し続けていたけどやっと会えるのね。
やっと
殺せるのね。
◯◯◯◯◯◯
「今日からお前たちの担任になる今田公輝だ。よろしくな!」
にこやかに笑う公輝に苛立ちを覚える。
わたしたちを殺してからそうやって生きてきたのね
表面上は優しい教師。
だけど中身は残酷。
休み時間
わたしは公輝の元へ駆け寄った。
「せんせーい」
「ん?どうしたんだ??」
「先生は人殺しなの?」
大きな声で言い、クラスがざわめく。
「えっひとごろし?」
「ひとごろしって何?」
「ちょっといずみちゃん、なんでそんなこと言うんだ?先生悲しいよ。」
シクシクと泣き真似をする公輝。
「忘れちゃった?わたしは今も忘れてないよ。
あの日のこと。」
公輝の顔が引き攣った。
「な、なんだ、何かのごっこ遊びかな?」
「公輝、わたしと妹を弄んで楽しかった?」
公輝の顔が青ざめる。
「ま、まさか」
「そのまさかだよ。今日からよろしくね
わたしがにっこり笑うと公輝は青ざめたまま
視線を泳がせた。
さぁどうやって料理してやろうか。
わたしの復讐が始まる。
婚約者に裏切られたので復讐しようと思います 藤川みはな @0001117_87205
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