夕日ゆうや

 死。

 それはこの思惟しいを持った脳髄のうずいが、その細胞が完全に機能を止めることで、ただの肉塊にくかいに成り果てるもの。

 人々には意識があり、自我があり、それを言葉で表す。

 が、この意識も、死ねばただの肉塊になる。

 死の先に何が待っているのか分からないが、宗教ではこの意識が魂とも言うべきものが輪廻の輪をくぐり、転生する――記憶を失い蘇るとされている。

 本当に俺たちは生き返ることができるのだろうか?

 この意識も、自我も、この場で終わりを迎えて全ては無に帰するのではないだろうか。

 そうなると、俺たちの生きる意味とは?

 生きとし生けるものはいずれ死ぬ。

 遅いか早いかの違いはあるものの。

 では生きる意味とは。

 長命と短命。その生きる時間の間に何をなしたか、それによって決まるのかもしれない。

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夕日ゆうや @PT03wing

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