第155話
館に入るとアイリスは、由香里を
「んー、
「あ、うん。オッケー」
由香里の腕に
「久しぶりにネズミを食べれそうだね」
チャシュが嬉しそうに目を光らせる。
「ネズミなんかほっといて、まずは私でしょ」
アイリスが、ぶーっとふくれて猫を抱き上げた。
「由香里、行くぞ。あいつらは
「あ、うん。そうなんだ」
アズキは由香里の手を引いて、木の部屋へ戻った。
由香里はベッドに腰をおろすと、ふーっと息をもらした。木のぬくもり、ふかふかのベッド、
「疲れたか、由香里」
「うん。ちょっと」
アズキのあたたかな手が、由香里の髪をやさしくなでる。
アズキはそっと由香里の
由香里に、ツガイモとして女神を抱いたと思われたくない。由香里のケガや疲れを
「由香里、風呂にするか?
「……アズキにする」
アズキの緑色の目が、驚きで丸くなる。
「好きだよ。アズキを愛してる」
由香里はアズキにキスをした。
モルモフの女神 塩田千代子 @nan5
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