ぬいぐるみのサンタ

　私にとってクリスマスは呪いの時期。嫌でも子供の頃のことを思い出すからだ。
　あれから何年経ったろう。
　薄れない気持ちを胸に、一年一年を積み重ねて、吹っ切れたつもり、だったのに。

　私の前に、私の持っていたぬいぐるみの顔をしたサンタが姿を現した。
　そいつはすごいウザいキャラだった。

※小説家になろうから再掲したものです。
一部推敲済み。当時の原文は小説家になろう「環月紅人」アカウントから見られます。