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概要
自分自身の心は自分だけが知っていればいい。
佐伯と出逢って20年。35歳になった今も変わらず、俺の唯一の女友達でいる。根暗な俺と自由奔放で予測不能なお前。20年の間に佐伯は結婚、離婚、出産をして、2人の子供を持つシングルマザー。20年経っても何も変わらない俺。ずっと佐伯を見てきたのに、末期の癌になっていたことにも気付けなかった。最期に、佐伯は海を見たいと言ってきた。昔から海は嫌いだと言っていたのに。思っていた以上に軽い佐伯の身体に俺は寂しくなった。このまま、本当にこのまま波風に消されてしまうのではないかと恐怖も感じた。
読んで下さり、ありがとうございます。
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