概要
素敵でしょう。ほら、今私の血が、貴方の中に流れている。
人類と吸血種の壮絶な戦争があった。食糧問題。異種間差別。その始まりがなにであったかが定かでは無いが、双方とも一切和睦の道を捨て、如何に一方の種を絶滅させるかということにのみ注力し、どちらも引き際というものを設けなかった。
戦争集結から数十年の後、月夜に照らされ車道を走る一台の車の姿があった。車に乗るのは二人の人影。一人は瘦せこけた男。もう一人は見目麗しいヴァンパイアの女。
目的は無い。目的地も無い。ただ明日を生きる為に、広大な大地を一本の道に沿って車を走らせる。
戦争集結から数十年の後、月夜に照らされ車道を走る一台の車の姿があった。車に乗るのは二人の人影。一人は瘦せこけた男。もう一人は見目麗しいヴァンパイアの女。
目的は無い。目的地も無い。ただ明日を生きる為に、広大な大地を一本の道に沿って車を走らせる。
「ギフトなんて寄越さないで、バーで一杯やった方が有意義ってもんだぜ。そうだろう?」
B・プランダー