果たして初恋の彼は敵か味方か
- ★★★ Excellent!!!
人と魔族が争っていた時代は終わり、両種族が共存を図るようになってから数年。
人狼の少女は初恋の人に逢いたくて彼のいる高校に入学しますが、人と魔族の間には微妙な距離感があり、なかなか学園に馴染めません。
そんな人狼の少女と徐々に親しくなった男子生徒と、少女が慕う初恋の彼は、学園を守るガーディアンに所属していました。
そんな時、学園である事件が起こります。
それは呪薬の密売。密売組織をつきとめ逮捕に協力しますが、人狼の少女はそこで太陽の騎士団の真実を知ります。
不穏な空気の漂う学園で、立ち上がる生徒たち。緊迫した中で、強い絆で結ばれた友情や芽生えた恋。
――学園の舞踏会で再び大事件が!
首謀者は誰なのか?
仮面の男は誰なのか?
人狼の少女の命は……。
一転、二転するストーリー展開。
果たして真の味方は誰なのか。
初恋の彼は敵か味方か。
緊迫したバトルシーン、互いが互いを想い、呪薬に洗脳されていても見捨てることなく、体当たりでぶつかっていく主人公ルゥ。
人狼だけど人間以上に情に厚く逞しい少女を、思わず応援したくなります。
個人的に一推しだったのは登場人物の人狼の少女ルゥのサバサバした性格と行動力、ルゥの言動が拝読していてとても爽快でした。
そして、ラストシーンの胸キュンシーンも可愛くて見逃せません。