元自衛官・万二の親友(?)、ネルは売れっ子マンガ家であり、超イケメン。
ただし、婚活で探す相手が想定外であることを除けば……!
タイトル通り、「幽霊ならギリ二次元」とか言い始めるネル。
常識人の万二はそれへのツッコミをしながらも、ネルを心配して毎回ついて行ってあげるのですが……。
万二さん、本当に頼れるいい人なんですよ。
物理でぶっ飛ばしますけど。
さてさて、ネルは理想の二次元の女性と出逢うことが出来るのか!?
そして、万二は無事でいられるのか!?
是非、ツッコミながらお読み下さい。
ホラーが苦手な方でも、かなり読みやすいと思いますよ。
事故により退職した元自衛隊員の万二は、友人のマンガ家ネルに頼まれ、彼の婚活についていくことに。
ネルは売れっ子マンガ家で、当然高収入。さらに彼、イケメンなのです。そうなると当然女性にもモテるでしょうし、婚活なんて簡単。
と言いたいところですが、ひとつ大きな問題が。実は彼、リアルの女性を好きになれず、今まで好きになった女性は全て二次元。
そんな彼が婚活とは、いよいよ現実に目覚めたのか。なんて思ったら、甘かった。
ネル曰く、幽霊・妖怪などの怪異は、限りなく二次元の存在とのこと。つまりネルの希望する婚活の相手とは、そういった怪異的存在だったのです。
幽霊や妖怪を好きだと言ったり会ってみたいと思ったりするくらいならまだわかるけど、まさかの婚活。ですがネルはいたって大真面目。理想とするギリ二次元な女性と出会うため、廃墟に行くは、呪いのビデオを見るは、謎の村の怪しげなイベントにさんかするは。
もちろん万二も無関係ではいられません。この奇妙な婚活の先に、ネルの幸せは、そして万二の平穏はあるのでしょうか?
事故により自衛隊を退職した男、万二の元を訪ねてきたのは幼馴染みのイケメン漫画家、ネル。
ネルは万二に、婚活をしたいから協力してくれとお願いするですが、その相手と言うのが……待った待った。ホラースポットに行って、幽霊や妖怪相手に婚活するってどういうことですか!?
実はこのネル、かなりの変人で普通の女性ではなく幽霊や妖怪がタイプという、ぶっ飛んだ頭をしていたのです。
しかし、心霊スポットと言えば危険はつきもの。なのに何故か万二は婚活の度に付き合わされ、毎回危ない目に遭うことに。
そんな婚活に、俺を巻き込むなー! そんな万二の叫びもむなしく、今日もネルに拉致られて婚活に付き合わされる。
けど何だかんだ言いつつ、二人ともとても仲良し。
かなりズレた婚活を繰り返す男と、それにツッコミながら振り回される幼馴染みのホラーコメディ。
怖くて笑えます。
事故により自衛隊を退職した万二と、イケメン過ぎる売れっ子漫画家・神原ネルはタイプはまったく違うものの、親友同士。
両親からの「そろそろ身を固めなさい!」の圧に負けたネルは、婚活を決意するのだが、ネルの口から飛び出した言葉は……。
「三次元はムリ! となれば、二次元しかないけど、幽霊ならギリ二次元だよね!?」
というとんでもないモノ。
親友の頼みとなれば断ることができず、半ば巻き込まれるようにして婚活というなのホラースポット巡りに連れて行かれる万二だが……。
果たしてネルの婚活はうまくいくのか!? そして万二の神経はもつのか!?( ゚Д゚)ノ
登場人物がほんとに個性的で、個人的なお気に入りはとんでもない事態に悪気なく万二を巻き込んでいくネルと、途中から登場する編集の川鉄さんの二人です( *´艸`)
なんというか、一見、常識人の万二が気の毒で仕方がないんですけれど……。巻き込まれる万二も土壇場ではかなりいい性格をしています(笑)
物語は後半に入ってきましたが、ネルの婚活がうまくいくのか……。
いえ、それよりも次はどんなとに万二が巻き込まれるのか、気になって仕方がありませんっ!(≧▽≦)
親の圧力により結婚相手を探すことになったイケメン漫画家ネル。
しかし彼はリアル女性は苦手。どうしよう。困ったネルは妥協案を見つけ出す。
そうだ、幽霊なら二次元みたいなもの!!!
おれの嫁、幽霊で決まり!!!!
こうして始まったホラーな婚活。
ネルは果たして理想の女性(幽霊)に巡り合えるのかっ。
……という展開に巻き込まれる元自衛官が主人公のコメディ・ホラーな本作です。
短編連作の形式で、あるエピソードでは幽霊が出ると噂の廃墟に出向き、またある時は曰くありげな婚活パーティーに参加する。
友人ネルに付き合わされて、主人公、万二は怪奇現象嫌いなのに恐ろしい目に遭いまくるという不憫なコメディなのですが、登場キャラが全部濃いです。全部ヤバい(笑)いっちゃってる(褒めてます!)
そしてなりより常識人ぶってる主人公の恐怖がピークに達した時が一番ヤバい。本人は自覚ないのもヤバい。
まさかのお見合い相手に爆笑。
でも無茶苦茶な婚活にも深ーいわけがあったりして……。
本作は恐怖の本格ホラーではないので、ホラーが苦手な人にもおすすめです。もちろん、扱っているシチュエーションがホラーなのでしっかり怖いんですけど。いやー、でも笑っちゃうほうが強いかもしれません。
歯切れのいい文章とテンポの良さがあるので、さくさく読めますよ。