ゆめが丘 ↔️ 希望ヶ丘


 ↑マンガかドラマの舞台のような地名ですが、これリアル駅名なのです。

 相模鉄道さがみてつどう、略称相鉄そうてつに実在しています。

 夢と希望にあふれすぎなので、二駅間の乗車券が縁起物として売り出されました。


 先にあったのは希望ヶ丘。横浜市旭区にある、普通の住宅地です。ずいぶん前に、本当にドラマの舞台になったはず。

 検索しました。1983年放送で、脚本は山田太一! 「早春スケッチブック」というそうです。ドラマを観たことはないのですが、私は演劇畑におりまして昔の戯曲やテレビ台本を図書館であさっていた時に読んで記憶に残っていたのです。

 オープニング映像で『駅にすべりこんでくる電車。カメラ引くと駅名〈希望ヶ丘〉』みたいなト書きがあったんですね。すごく架空の町っぽいな、と(笑)

 2016年に「希望ヶ丘のひとびと」という小説(重松清・作)もドラマ化されていますが、それはまさに架空のニュータウンだそうです。ロケは横浜市内だったらしいのですが。


 ゆめが丘は相鉄の支線〈いずみ野線〉が開発されてから設置された駅です。横浜市泉区。

 いや、ここに久しぶりに行ったんですよ。二年半ぐらい前には駅前が更地で区画整理中で土埃っぽくて、妙に近未来系の駅舎がシュールに浮いていたのです。

↓昔。周囲に何もない。近況ノートでどうぞ。

https://kakuyomu.jp/users/yamadatori/news/16818093079100370000


 実はこの駅の中、あいみょん「ハルノヒ」の撮影に使われています。当時、駅の外はのどかだったはず。


 それがこの夏に駅前大規模商業施設開業と聞いて驚きました。建て始めると早いんですね。

 駅を出るとドドンと映画館付きのショッピングモールが出来あがり、隣では総合病院が開業していて……更地どこいった?


 でも舗装し直された駅近の街道を歩いたら、すぐそこに森の匂いが。

 行ってみたら古い神社がありました。お社も神さまも名前が見あたらないので地図で調べると、中之宮なかのみや左馬さば神社というらしい。

 さば?

 どうやら源義朝・源満仲ゆかりの神社だとか。しかももう一つ、ゆめが丘駅の反対側にも左馬神社があるそうで。そっちは時間がなくて行けませんでした。

 神奈川県央地域には十一社も〈さば神社〉があるんだとか。漢字は左馬・佐波・佐婆・鯖(!)と多様。

 由来は義朝が左馬頭さまのかみだったから、とか諸説あり不明。この地域に集中している理由も不明。

 なんなん?



 神社のすぐそばを和泉川が流れていました。町中の川なのですが、二年半前には透き通った綺麗な水で、「ここ横浜だよね? 田舎かよ!」と息子が叫んだものです。

 ああそうさ、横浜なんてオシャレな場所はごく一部なんだよ! 思い知ったか! (なぞのドヤ顔)

 でも今は、ちょっと濁っていました。近隣の開発が進んだから……? 今回単独行動だったのですが、息子が見たらどんな感想を持つのかな。

 子どもも少しずつ手が離れて自由な時間が増えました。でもなんだか寂しくもなります。ま、おかげでカクヨムなんて始められたんですけど。


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歩いてヨコハマ無駄話 山田あとり @yamadatori

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