面白いを拡張する小説( ;∀;)

僕はこの物語を読んで、様々な憶測を立てざるを得なかったです。なぜなら色々な事が巧みに埋め込まれている様に感じたからです。

AIという概念と知識、イメージとしては皆様も当然お持ちかと思います。ただイメージというのはあくまで表層であり、実態はより複雑でもあります。単純に言うなら蛇口をひねって水が出る事は知っていても、ライフラインの仕組みや意味を完璧には把握出来ていないのと同様です。

AIってなんだろう? そんな疑問を持つよりも、現在はAIの有意義な使用方法を模索する様に社会は動いております。例えば、この世界で一番必要のない職業、政治家をAIに置き換えてもいいんじゃないか、という動きすらあります。

それは効率を重視する時の落とし穴。

この物語を9話まで拝読させて頂き、着地地点はまだ見えておりませんが、何かしらの「答え」を出してくれそうな期待感を感じ、このレビューを書かせて頂いております。

断っておきますが、僕は少し考え過ぎる所があるので、この物語は普通にエンターテイメント作品として、十分過ぎる程の「面白さ」を所有しており、誰でも楽しめる様に書かれている事も記させて頂きます。

その上で味わい深く示唆に富んだ表現が随所に散見致しますので、「面白さの拡張機能付き」と思いました。

おすすめ致します。

ここにある才能と情熱は、もっと評価されるべきかと思います。

宜しくお願い致します( ;∀;)