思えば外見の美醜は時代によって異なるのである

主人公は転生者である。しかし一風変わっているのは、その転生前に生きた時代というのが平安時代なのである。
平安時代、当然ながら現代とは美醜の感覚が異なる。異世界とも異なる。髪は黒くて長ければ長いほど良い、そして顔は……おかめ顔が至上であった。
つまり現世で絶世の美女だろうが、平安乙女たる主人公にとっては鬼で醜女でしかないのである。となればどうする、おかめを被れ!
と、そこへ乙女ゲームの要素や悪役令嬢の要素も加わり、更にヒーローも何やらわけありで。
ここまで拝読して思ったのは、どのキャラクターも色々あれども憎めない。ぽんぽんと進んでいく会話もテンポも心地よく、大変楽しく読めました。
ただの令嬢物には非ず、おかめ令嬢物である。ぜひご一読ください。

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