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四 倭の王への応援コメント
まさか金国や奥州藤原氏が絡んでくるとは……!
いやはや、とても短編とは思えないスケールとボリューム感でした。
言いたいことはいろいろあるのに言葉にまとまらないorz
頼政さんも傑物ですが、「ぬえ」という一族と個人ではさすがに勝てず^^;
まさに鵺の鳴く夜は恐ろしい(それ違)
以仁王も、頼政さんと摂津源氏も、金売吉次も、奥州藤原氏も「ぬえ」もみな亡んで行くラストに、諸行無常を感じました。
とてもとても面白かったです!!
作者からの返信
最初は妖怪ものにする予定だったんですよ。
ぬえが恨みを晴らすために、頼政を陥れるという。
そうしたら、それを人間のやったこととしたら、どうなるんだろうと考えて……^^;
宋と金のことは前から興味あったんで、それもあります。
そして頼政はぬえにやられていく。
うん、悪霊島ですね(違
この時代は頼朝という巨大な個性に呑み込まれ、その頼朝――源氏すらも北条に呑み込まれ、すべてが消え去っていく時代なので、ああいうラストにいたしました。
おっしゃるとおり、諸行無常の感じを狙っています。
「平家物語」が好きなもので^^;
ありがとうございました!
一 以仁王への応援コメント
以前鉄ちゃん&さくらちゃんシリーズで読んだ、「(以仁王と)源頼政が挙兵した理由」について、こちらでは詳細に語られるのでしょうか。楽しみです。
しかし以仁王、生き残るために必死なのは解りますが、なかなかに策謀家でいらっしゃる^^;
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
実はこちらの話を先に書いてました。
で、公募に出しておいたところ(落ちましたが^^;)、「5分で読書」コンテストが開催されて、鉄ちゃんのアレを書いて出した次第です^^;
以仁王さんは結構可哀想なポジションです。
だからこそ、こうして国盗り(?)に邁進していたんでしょう。
で、目をつけられたのが、可哀想な源頼政だったという……^^;
ありがとうございました。
四 倭の王への応援コメント
日本史も教科書で習う程度しか知りませんが、四谷軒さんの作品はいつも楽しく読ませてもらってます。
今回も、興味深かったです。一味違う着眼点といいますか、歴史の裏をつくような物語で面白かったと思います。
それから、毎度☆ばかりを投げ込んでおりましたので申し訳ないと思い、今回はちゃんとレビューを……。慣れないもので下手かもですが、すみません(^^;。
作者からの返信
まずはコメント付きレビュー、ありがとうございます。
最初にこの時代についての基礎情報を提示し、それからこのお話では……という語り口で、読みたい気持ちを盛り上げてくれる、素敵なレビューだと思います!
そして、こちらこそいつも読んでいただいてありがとうございます。
そしてこのお話は、前から疑問に思っていた、源頼政の挙兵について、自分なりの解釈ができたので書いてみた話です。
そしたら、書いてみたら、「ぬえ」について妄想が広がって……(笑)
「ぬえ」については、完全に執筆中の思いつきでしたが、こんな風に広がって、作者もビックリ(笑)な展開でした^^;
また、改めまして、コメント付きレビュー、ありがとうございます。
お星さまをいただけるだけでも、読んでいただけるだけでもありがたいのに、コメント付きレビューをいただき、まことに汗顔の至り、そして嬉しい限りです!
ありがとうございました。
四 倭の王への応援コメント
はじめまして。
自主企画からお邪魔しました。
もう、みなさんのコメントで出尽くしているので今更感があるのですが、短編とは思えないほどの物語の広がりに圧倒されました。
あ、鵺そうくるの!?吉次が!?!?なんて、驚きと感心の連続でした。
とっても面白いお話を読むことができてよかったです。ありがとうございました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
初めまして。
たしか、碧月さんに絶賛されていた作品を書かれた方ですよね。
私は妄想が広がるタイプなので、その辺がこの短編に反映された感じです。
最初は経済面で源頼政の挙兵を述べるつもりだったのですが、書いているうちに、「そういえば鵺って……」と考えてしまい、そうすると宋銭との「からみ」が生まれまして……^^;
で、銭といえば金売吉次、と連想が繋がってしまったのです。
でも、おかげで、源頼政の「不幸」がより酷い感じになってしまいました^^;
勅命で鵺退治しただけなのに……^^;
ありがとうございました。
四 倭の王への応援コメント
鵺の正体になるほどと思っていたら、奥州の御館こと藤原秀衡がバックに付いていた上に海を越えた宋まで関わっているとは……!いやはや壮大な人間ドラマをもっと見ていたかった!です。
この頼政ならのらりくらりとうまく躱せそうなところ、これは逃げられませんね……。平家は滅び、摂津源氏は滅び、奥州藤原氏も滅び、源氏将軍断絶し、北條も……。頼政と以仁王が挙兵しなければ歴史は違っていたかもしれないけれど、なんだかいろんなことを考えさせられました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
これ実は公募に出していた話でして、その公募が短編を募集しておりまして……それゆえに短めなお話になっております^^;
大陸が関わる、というのは、実は書いているうちに思いつきました(笑)
最初は妖怪・鵺が、どこぞの魔少年のように(笑)、跳梁してこの国を大混乱に陥れる、という筋書きでしたが、書いているうちに金とか宋とか……特に金とのリンクを思いついたのです^^;
頼政も一筋縄ではいかない人ですが、大陸から来て執念で何代も戦って来た「ヌエ」相手には、ちと力不足^^;
そしてこの頼政の挙兵を起爆点として、この国の歴史が……ホント、いろいろなことが惹起された、という印象ですね。
ありがとうございました。
四 倭の王への応援コメント
こんにちは。
頼政挙兵の裏に、奥州藤原が。さらにその背後には、大陸の金が! 壮大なロマンを感じました。
大陸の乱れと日本の政治の変転は、けっこう時代の重なることがあって、東アジアは連動しているんだなと思ったりします。こんなことがあっても、おかしくないと思いますね。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
いやあ、何か書いていたら膨らんできてしまいました(笑)
最初は、渡辺津が危ないから挙兵しようよ、という話だったのに^^;
やっぱり宋銭という存在が、この空想のキーだったと思います。
宋=南宋を敵視するのなら、それは金でしょ、と(笑)
蠢く大陸と揺れる列島、そのからみ。
「こんなことがあっても、おかしくない」とおっしゃられて、嬉しかったです。
書いた甲斐がありました!
ありがとうございました。
四 倭の王への応援コメント
有難うございます。
うーん、先走って書きすぎました。
ごめんなさい。
宋銭の使用が経済侵略、という発想は素晴らしいです!
朝廷は考えていなくても、湾岸沿いの貿易商達が…
ありうると思います。
そして、いずれこの国も「銭」の力に流されて、新しい体制が出来上がるのですが、
稼いだ時間が、免疫を付けるのに十分な時間だったと思います。
そして、頼政のいた付近から、「悪党」楠木正成が出てくるのは、
歴史の必然なのかもしれませんね。
作者からの返信
まずはコメント付きレビュー、ありがとうございます。
キッカケは、源頼政の本拠地が渡辺津だったと知り、じゃあその渡辺津とは……という感じでした。
そこから平清盛が源頼政を取り込んだのは、海運上の必要(日宋貿易に渡辺津が必要)があってのことなのかな、ということを考え、さらに宋銭というアイテムへと連想が進んだ次第です。
こういう観点から「源頼政の挙兵」を物語っていくのは、面白いのではないかと考えて書きましたので、そこを言及していただいて、まことに嬉しいレビューです!
あと、前回のコメントについてはお気になさらず。
北の「海の玄関」が無いと、拙作は成り立ちませんし^^;
この国の朝廷も、最初は通貨導入を考えていましたけど、結局匙を投げて、でもそのうち、大陸からの通貨に押される感じになってしまい、朝廷は絹、民間は銭……みたいになっちゃったのではないでしょうか。
で、そのギャップというか、事実上の基軸通貨である宋銭を管理した方が良い、と平清盛は考えたのかもしれません。
むろん、管理することによる「うま味」を得たいとも思っていたでしょう(笑)
その辺の軋轢が、平氏政権の後半で爆発して、源平合戦へとつながっていったのかもしれません^^;
でも結局、源頼朝が鎌倉幕府を成立させて、宋銭やめてねと朝廷にも言って、経済的には「反動」となりました。
それでジパングはもうそっとしておいてね……ということになれば良かったんですが、元寇が来ちゃったりして、「悪党」が摂津とか河内とかに出て来て……(笑)
最終的にはこの国を制した足利義満が日明貿易に乗り出すわけですから、やっぱり大陸の銭の「流れ」は止められなかった、つまり必然なのかもしれませんね^^;
ありがとうございました!
四 倭の王への応援コメント
いやあ。吉次さん、海陵王系統ですか。
海陵王の軍団が「ぬえ」につながり、やがてヌルハチにつながって行くというのはすごい!
頼朝が勝利していなければ、大モンゴル帝国もなかった、ということになるんでしょうか。
おもしろかったです。
ありがとうございました!
作者からの返信
金王朝最大のやらかし、海陵王。
そんな彼なら、ジパングへちょっかい出しちゃうだろうという妄想です。
でも残念ながら、「本命」の南宋の虞允文にけちょんけちょんにされた上で、従兄弟の世宗に帝位を「譲って」終了するという、お茶目さんです^^;
……で、それを知らずに「ぬえ」は一生懸命、役割を果たそうとしていた、という設定です。
頼朝は……まあ頼朝なんで(笑)、そこを察知して潰したという次第です。
言われてみると、拙作の設定なら、頼朝のおかげでモンゴルも……となりますね^^;
お楽しみいただけて、何よりです。
こちらこそ、ありがとうございました!
四 倭の王への応援コメント
ありましたな斉……すぐに廃されてた傀儡国家……
こうして見ていると、日本は島国といえど孤島ではなく、海の外の潮流と無縁な存在ではなかったのだなあとあらためて感じます。私は日本の方に詳しくないので(中国史もそこまで良く知るわけではないですが)、大変興味深く読ませていただきました。
ありがとうございました!
作者からの返信
張邦昌の楚とか、そういう金の代理政権が置かれていたなぁと思い出したのです。
で、もしかしたら、と妄想したのです^^;
金には、宋銭の輸入先である日本にダメージを与えて、南宋の経済にダメージを与えてやろう、という感じの構想はあったんじゃないか、と。
でも、構想だけで、そんな余裕は金には無かったと思います。
でなきゃ、楚とか斉とか作らないし(笑)
この辺は、何となくwikipediaを眺めていて思いついたのです。
その時見た記事から妄想しただけで(笑)、私もそんな詳しいわけではなく、ちょっと妄想がたくましいだけです^^;
こちらこそ、ありがとうございました!
三 北の王への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
なんと、なんとっ。
そう繋げましたか!
いや、びっくりしました。
そして陰謀を巡らしていても、違和感のない奥州藤原さんというレジェンド。八幡太郎さえもしのぎきった血筋は伊達じゃない。
頼朝? あれは義経と同じレベルで常人からかけ離れた人だから。
四谷軒様が点と点で線を結んで描く物語が素晴らしかったです。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
「ぬ」で始まる名前って、ヌルハチさんがおるやん!
……という謎の連想から思いつきました(笑)
そんなわけで金から派遣されたスパイファミリー、ヌエさん一家。
うっかり陸奥の覇王と出会ってしまったから、さあ大変(笑)
おっしゃるとおり、八幡太郎さんとかも翻弄しちゃうファミリーのヤバいヒトだし^^;
頼朝さんは……まあ化け物ですから(笑)
あと、彼が陸奥をゲットできたのは、たぶん、陸奥圓明流の人がやる気が無かったせいだと思っています(おい
ありがとうございました。
三 北の王への応援コメント
おーっ!
金売吉次が女直(ジュシェン)で、「ぬえ」がその一族だったとは。
奥州藤原氏が滅亡していなければ、ぬえが日本から船出して南宋に押し寄せるという、弘安の役と逆の展開になっていたのですね?
次の展開をたのしみにしています。
作者からの返信
「ぬえ」って口ずさんでいて、なんか「ぬ」で始まるって……そういえばヌルハチさんっていたなぁと思ったのがキッカケでした(笑)
そこから金とか渤海とか、北の国から陸奥へやって来たぜという謎設定が生まれました^^;
奥州藤原が滅んでいなくて、金王朝の政権交代が無ければ(実は暴君を倒して名君へというイベントが発生していました)、ジパングは南宋を倒す走狗と化していたでしょう(笑)
でも実際は、金王朝は安定路線の世宗になったため、アウトという設定です。
ありがとうございました。
一 以仁王への応援コメント
面白い。
「通貨」の変遷、すなわち租税の変遷となります。
清盛の宋銭の導入は、曲がりなりにも機能していた
租・庸・調の律令制度を完全に破壊したわけですね。
経済力、が絹だったころまでは、田畑の価値が絶対であったのが、
異国から「宋銭」という「黒船」が来て、
世界を根底から変えてしまった。
「銭/貨幣」は「万能の宝具」になり、富の象徴としての絹は、
銭を積めば変えるものに堕ちてしまった。
この揺れ戻しが、鎌倉幕府=一所懸命と考えると、
成程、とうなずくばかりです。
作者からの返信
源頼政が叛旗を翻したことが、ずっと謎だったんです。
この人、位人臣を極めたレベルにまで行っているのに、何で今さら逆らうのか、と。
そこら辺を突き詰めて、真実はともかく、自分なりに「納得」の行く回答を求めた結果が、拙作になります。
そうすると、源頼政の根拠地とかをふと見てみると、思いついたわけなんです。
渡辺津を潰す→交易の収入独占→収入つまり宋銭? ……と^^;
しかしいただいたコメントを拝見いたしますと、これ以上答えると、拙作のこれからに言及してしまうので(それだけ鋭いことをおっしゃっていると思いますので)、この辺で筆を置かせてください^^;
ありがとうございました。
一 以仁王への応援コメント
四谷軒様の御作はいつも、いままで名前や業績しか知らなかった歴史上の人物を(あるいはそれすら知らなかった人物を)、すぐそばで生きているかのように身近に感じさせてくれます。
源頼政も以仁王も、まさに名前も知らなかった人物なのですが、この第一話を拝読しただけで、それぞれの人柄や自尊心や苦悩が如実に伝わってきました。
恥ずかしながら私は、絹が貨幣の代わりに使われていたことすら知らなかったのですが(大学入試では日本史も選択していたのですが^^;)、そういう知識が得られるのも実に楽しいです!