エピローグ
カイが消えた
ハルカは自分がなぜ泣いているのか分からない様子だ。
わたしも何て声をかけて良いか分からない。言葉って
「……」 『……』
ガチャッ!
突然、部屋のドアが開く。 びっくりした!
お父さん(
「うぉっ!」
完全に誰も居ないだろうと思っていたようだ。慌て
「……ハルカちゃん、いらっしゃい。 お久しぶり……」
気まずそうに
「……今日は遅いから、うちでご飯食べていきなさい」
なんか、
「は、はい。いただきます」
食べてくんかい。 おばさんに連絡しなくちゃ。
『弟に会うの久しぶりじゃない?』
「あ、そっか。 もう中学生だっけ?」
何気ない会話が始まる。 お父さんナイス!
久しぶりに家でハルカと一緒にご飯を食べている。
ハルカはわたしの弟やお母さんとも
当然、カイの話はできない。
夕食が終わり、もう遅いからハルカは家に帰ることになった。
まあ、家は隣なんだけど。
カイのこともあるし、色々あった。少し一人になりたいかもしれない。
何かあっても隣の家だしいつでも話し相手にはなれる。大丈夫だろう。
私も気になることがある。
また明日。とハルカと別れる。
さて、
『おかあさーん、
「はーい、どうぞー」
わざと大きい声でやりとりする。弟どもも今は来るんじゃねーぞ。
脱衣所に入り、ブラウスを脱ぐ。
スカートに手をかけて、手を止める。
『
わりと大きめの声で言ってみる。
「ひえー。なんで気づいたんですか??いつから?」
『
「ひー、最初からバレてる!」
さすがミヤビさん!なんて言ってごまをする。
『なんでハルカを
うん、と
「ハルちゃんは僕に『
『カイは人間の善悪を理解しているの?』
「理解はできますが、意味がありませんね。
ハルちゃんは肉体を持たない存在と相性が良い。そんなハルちゃんが僕に
気になることを言う。
『そう思うなら、姿を消したままでハルカを見守って欲しい。
カイなら、ハルカを悪いものとの縁から守れるんじゃないの?
結局、わたしからカルマを回収するしかないんでしょう?わたしの役にも立ってほしいのだけど』
「わかりました。ミヤビさんの頼みであれば、早速明日から取り掛かりましょう」
『……今すぐ行ってよ』
「そんなぁ、なんで僕を追い出そうとするんですかぁ?」
『……見て分からない?』
「はいぃ」
『お風呂に入るから出て行けって事!』
湯船に浸かり今日あったことを思い出す。
明日になったらハルカを友達に紹介しようかな。
この子は私の姫だ!いじめたらぶっ飛ばすぞって。
業魔と死にたい女子高生 どらぱん @dorapang
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