春風と旋律と。

生活雑貨のお店で働いている、ピアノが好きな小関美花は、常連客であり、
音楽院で助教として教鞭を取っている郷中という男性が気になっていた。
所帯持ちで娘もいる郷中。
昔、同じ音楽院に通っていた美花は、今もピアノを愛している。
郷中はチェロ奏者。

美花は、常連客である彼と、パッヘルベルのカノンを共演してみたい、という思いがあった。

ある日、思い切って声をかけてみるのだが――――。

終始美しいクラッシックが流れているような、そんな雰囲気の作品。
叶わないと知っていながらも、その想いを一生懸命伝えようとする脆さも含めて、純粋な主人公に惹かれました。

始まりと終わりを告げる春風が吹き抜けていくような、そんな優しいお話です。

一話完結で読みやすく、少し切ないお話。オススメの作品です♪


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