残念ながら移動魔法も伝説の鳥もちょうど切らしてて……


 長くなるであろう帰路を歩く勇者一行の話となります。

 その場に居合わせたなら「お疲れ様です」と声を掛けたくなりますね。

 ファンタジーRPGに出てくるようなクラシックなメンバーでありながら、愛着が湧くキャラクター造形となっています。

 なんですかね、性格もそうなのですが「帰路」というのもあるので「往路」のエピソードが語られるわけですが、

「ああ、この人ら、旅してきたんだなあ……」としみじみする感覚がある。

 ファンタジーでありつつも、妙に現実的なところもあり。
 塩梅が上手だと、こうも魅力的に映るのですねえ。