あまりにも美しい

本作品はあまりにも美しいのです。
三人の女性の想いが、儚く哀愁が漂うように描写されています。また、自然の描写や心理描写が巧みに描かれており、読者は新しい欧米的な個人主義と旧態依然の東洋的な全体主義の間で悩まされる旧時代の少女になった気分になれます。
そして、主人公の主観的な視点から語られるそれぞれの愛が、読者の心に憂いをもたらします。
そんなあまりにも美しい小説です。
是非是非、読んでください。

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