設定

初めに

 元々クトゥルフのシナリオとしてぼんやりと考えていたものなので、ニャルラトホテプ的な存在がクリスの妻に力を与えているという設定となっています。



黒幕

∟クリスの妻でキャロラインの母親である、マリィが黒幕。

 キャロラインが亡くなり、キャロラインが亡くなったのは自分のせいだと責めて責めまくった結果、精神がおかしくなり、狂気に陥っていく。

 罪悪感を無くすため、そしてキャロラインのためと表して、ニャルラトホテプ的な存在と交信して、キャロラインの魂を呼び戻し仮想の世界(アリスの世界)に閉じ込める。

 なぜキャロラインのためになると考えたか。


 ママのところにいたほうが幸せよね!

  ↓

 ここに閉じ込めたら、ママとずっと一緒よ!


 という思考回路があったから。



キャロラインの死因

∟キャロラインは『不思議の国のアリス症候群』になっており、それが原因で事故に遭って亡くなった。

 死ぬ前からマリィに症候群の症状を訴えるが、マリィは軽くあしらってしまう。

 罪悪感と責任感を大きく感じたのは、そういう背景があったから。



不思議の国のアリス症候群

∟実際にある症候群。

 視覚に異常があるにも関わらず、物の大小が現実と異なって見えることが主な症状。

 他にも色覚や時間感覚に異常をきたすという症状もあり、様々な症状が現れるらしい。



ロリーが迷い込んだ世界について

∟クリスの妻が死んだキャロラインの魂を閉じ込めるために作った世界。

 不思議の国のアリスの世界を模しているのは、クリスの妻がアリスのファンなのと、キャロラインが不思議の国のアリスが好きなのもあって、クリスの妻がそう設定した。



白うさぎの人形

∟キャロラインの魂を閉じ込める世界を構築する触媒的なもの。

 これを動かしたことにより、ロリーはアリスの世界に落ちることになる。

 実はキャロラインの魂は分裂しており、その半分の魂はこの白うさぎの中に入り込んでいる。



キャロライン似の女の子

∟キャロラインの魂と何かが融合した姿。自分のことを『アリス』と名乗っている。

 何かについては考えていない。

 なお、キャロラインの記憶もなければ「何か」の記憶もない。



猫(チャシャ猫)が言っていた順番について

∟不思議の国のアリスのストーリーのこと。この順番通りに進まないと、この世界から出られないという暗示。

 また、ジャバウォックの倒し方についても言っている。



考えていたゲームのシステムについて


・家について鍵を回収し玄関を開けるところはチュートリアル

・ロリーが使っている電子メモはイメージとしてはポ/メ/ラ。セーブシステムになっている。

・広間は安全地帯。アリスの世界の住人は入れない。


 電子メモがセーブシステムになっているのを生かし、途中でロリーが電子メモを落としてしまい、それを拾ったクリス(家に入ったら世界に落ちてしまった)が操作キャラになる、というのがあったら面白そうだなと思ってみたり。


 ロリーはロックしていなかったので、クリスはすぐにロリーの状況が分かるという。


 ロリーはおどかし要素に「うぉっ!?」ととるだけだけど、クリスはヘタレなので「うわわわぁぁ!?」と絶叫したり尻餅をよくついたりする。



化け物

∟正体はジャバウォック。ただし、アリスの世界はあくまで「不思議の国」のほうの世界なので、「鏡の国の」ほうの登場人物、しかも架空生物なので世界にとってはジャバウォックも半分異物。半分世界の住人なので、広間には入れない。



不思議の国のアリスと鏡の国のアリスの違い

∟登場人物が違う。地底の国のアリスという本もあるらしいが、これに関しては本作は触れていない。



ストーリーの展開

∟途中でロリーはクリスと合流し、クリスと情報交換する。回収したロリーの電子メモを読んでいたクリスは、ここは不思議の国のアリスと関係があると断言する。


 だんだんとクリスのSAN値が減っていき、キャロラインの魂云々だとか妻の真相を知り、不定の狂気に陥るが、ロリーに


「キャロラインが死んでもお前がキャロラインの父親なんだよ!! それなのにお前がその調子でどうする!? キャロラインを助けるためにしっかりしろよ、父親!!!」


 と、一喝され(会心のビンタ付き)正気を取り戻すクリスは、キャロラインの魂を救うために立ち上がる。


 二人でジャバウォックを倒したりする。


 最終的には妻マリィと対立することになるクリス。それを支えるロリー。

 なんやかんやで(考えていない)でマリィを鎮めることができた。


 すると、生前の姿をしたキャロラインが現れて感謝と、元気でね、などなど言葉を三人に残して成仏する。


 家は元通りになって、マリキも少しずつだが正気を戻していったのだった。




登城人物紹介


ロリー

∟職業、通訳・翻訳家兼ライター。

 キャロラインの葬式は通訳の仕事があって、参加できなかった。


 ライターの仕事でも世界中を飛び回っているが、色々とトラブルやヤバい仕事もあったため、けっこう肝が据わっているしわりと冷静でいられる。

 冷めているが、一度懐に入った人物に対しては面倒見がいい。

 

 不思議の国のアリス、鏡の国のアリスは未履修。

 SAN値高め。



クリス

∟ロリーの大学時代からの友人。職業、数学者兼大学の教授。

 専攻は違っていて接点はなかったが、雨の日にロリーが気まぐれに古い折りたたみ傘をクリスに貸したことから交流が始まる。


 おっとりとしたイケメン。笑顔を絶やさない、優しくて穏やかな性格。

 数学者なので頭がいいが、咄嗟に冷静な行動ができない。


 不思議の国のアリス、鏡の国のアリスは履修済み。

 SAN値は低め。



キャロライン

∟好奇心旺盛で活発な女の子。クリスの娘。享年七歳。

 不思議の国のアリス症候群になっていたが、母親に理解されず、その症状が原因で命を落とす。


 その後母親によって魂を閉じ込められたが、母親のことをずっと心配していた。


 なお、部屋で遊ぶよりも外で遊ぶほうが好きで、本は少し苦手意識を持っていたが、マリィの読み聞かせが楽しくてすっかり不思議の国のアリスが好きになった。



マリィ

∟クリスの妻でキャロラインの母親。


 本来は明るくお茶目で性格で、読み聞かせ上手な女性だったが、キャロラインの死後、徐々にSAN値を減らしていき、ニャルラトホテプ的な存在との交信で直葬した。


 あまりにも変わり果てたことから、クリスは療養目的で彼女の実家に送る。

 だが、触媒が動いたことに気が付いて、実家から脱走し家に向かう。


 キャロラインの魂を解放しようとしているロリーとクリスを敵認定とし、襲いかかってくる。


 風貌はおっとりとした可愛らしい奥さんだったのが、骸骨のように痩せ細い、目がギョロッとしている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

不思議の夢よ、安らかに 空廼紡 @tumgi-sorano

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ