第24話 悪態デー

結衣が社員を追いかけていた。

「おい結衣待て!なに人殺そうとしてんだよ!!!!!!」

「この人私たちを労働させたんだよ?高島はいなかったからわからないでしょうね?」

「いたよいたよ、いたけどすぐ逃げました。おいバカやめろ!トミカ奢るから!」

「なら許す」

「ふう……」

「けどこの剣、斬ることはできないから、殺したくても殺せないんだよね」

「………は?」

彼女はまた社員を追いかけ始めた。高島は有島に助けを求めた。

「お前ならわかってくれ……る?」

「ん?よぉ高島。今あの社員を狙っているんだ。そこまで誘き寄せてくれないか?」

彼は弓矢を構えていた。

「頭おかしいって。いやだよーーー!!!」

麻法の元へ来た。幸い彼は剣を持っていたが、人を追いかけてはいなかった。

「ああ、あなたは善人d」

「ちょっと黙ってて」

すると彼の前に、リンゴを咥え、棒にくくりつけられた眞田氏が運ばれてきた。

「この薄汚い大人を洗濯してください」

「よろしい……」

麻法ははどんどん近づいてくる。眞田氏はリンゴを咥えたまま、怯えていた。

「………さらばだ。社長」

ぐさっ

麻法は剣で彼をつついた。

「痛い痛いやめてくれーー!!!!!!」

「あ、ははははは……」

高島はこう思い、苦笑いした。産業革命は、あまり起きない方がいいのかもしれない、と。

そして、これは悪態とは違う、と。

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高島くん 寄生革命編 まめでんきゅう–ねこ @mamedenkyu-neko

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