第23話 一件落着
「でもシュードはなぜ社長に寄生してサキス?を探そうとしたの」
「人を多く集めるのに大企業は便利だからな。工場を増やして人を多く雇う理由にしたんだよ」
「あの霧はなんだったの?」
「あの霧は手下の寄生虫入り。体内を探してもらうためだ」
「なるほど。じゃあなんでサキスは牧場の森の池の中にいたの?」
「逃げ出したんだよ。探していた途中なんだ」
「まぁとにかく、寄生虫が喋れるのは、私が作ったからな」
「それで、あなたは何がしたいんですか?」
「ん?いやだから、寄生虫入りの世界にしたいんだって」
「………………………」
「………何その目線………」
「………………………」
「……??????」
「………………………」
「…………わかったわかった。やめりゃいいんだろやめりゃ!!!!!!」
シュードはサキスを見た。
「………本当に、私の兄ではないんですか?」
「……………」
サキスは俯いた。が、しばらくすると顔を上げた。
「他人事として捉えられません。クローンという同じ運命のあなたを」
サキスは高島の口の中から出てきた。
「……ありがとうございます」
「…じゃあ、一件落着ってことでOK?」
「あぁ、多分な。高島、今までありがとな!」
「うん。こちらこそ、
「
「ハハハハハハハハハハ!!!!!!」
「アハハハハハハハハハ!!!!!!」
こうして彼らは別れた。耕大はなんと全ての寄生された人の体内から寄生虫を取り出したのだ。
もちろん高島の友達の中にも寄生された人はたくさんいた。
「……ふぅ、なんか疲れたよ」
「働き続けるのって、辛いねぇ。大人はこんな思いをしてるのかな…?」
皆んな大人への感謝を言い合っていると、1人馬鹿げたことを言った。
「なんかストレス発散したくなってきたなぁ!!!!!!」
郡間優斗だ。高島が真風諾に言った。
「悪態デー……にしちゃダメか?」
「いや、どうせなら私の手品見せてやr」
「悪態デーでお願い!!!!!!」
「きらと様〜。戻ってきてください〜!」
高島はまた真風諾に聞いた。
「悪態デー……ね?」
「……………あぁもういいよじゃあそれで!!!!!!」
「よっしゃああ!!!!!!!!!!!!」
次の瞬間、皆んなは剣を取り出した。
「え⁉︎なにそれ……」
「ん?あぁそっか高島はいなかったのか…。これはアクシス製の
「は?」
「皆んな行くぞーーーーーー!!!!!!」
「おーーーーーーーーーーー!!!!!!」
全員弓矢や刀、槍を持ち、まるでインディアンのような帽子を被ったあと、手で口を高速で抑えるのを繰り返しながら社内を暴れ回った。
「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎⁉︎⁉︎」
高島は金谷に聞いた。
「どうすりゃいいんでしょーか?」
「まずここどこ?」
「え?アクシスの社内だよ」
「ファ⁉︎」
「え、いや、なんでそんなに驚いてんの?」
「あ、あ、アクシス⁉︎ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎」
すると彼の口から紙が出てきた。
「ん?寄生させていただきました。寄生虫国一同……だってよ」
「は?どういうこと?まぁいいや。お、なんか皆んなやってんじゃん。楽しそうだなぁ」
「楽しそうだなぁ??????って
、おいちょ待て!!!!!!」
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