第6話

「ねぇ。かなえもそう思うでしょう?」

 緑川聖子の声だった。

 七瀬かなえが目を開く。席から立って、腕を組む聖子と真正面から向き合った。

「もう、止めましょう」

 坪田イクミ、春崎アキナ、月岡モエがかなえを睨み、佐藤チカは驚いていた。

 クラス中の視線が2人に集まる。

 聖子が微かに笑った気がした。かなえは聖子をじっと見ている。

 赤かった空が、今は青い。

                                   (了)

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最後は自分も撃ち抜いて 蓮見 七月 @hamamotocaesar

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