あとがき&登場人物紹介

 最後までお付き合い頂き、まことに、まことに有難うございます。まだまだ未熟者ではありますが、評価&感想など頂けるとめちゃくちゃ嬉しいです。ではではキャラクター紹介をば。


0 愚者……モリスン。魔術無効化。ソフィアに思いを寄せる髭面の剣士。魔術が使えないため剣技にたける。糞に税を掛ければいいと本気で考えているが、考えかたは哲学的。


I 魔術師……アネス。実の名はアデリー。ロスタフの娘で、吊られた男ミルコの婚約者。恋愛パートがなかったが、ミルコの為に尽くす。


II 女教皇……アリシア。王都にいる名前だけよくでてくる女性。皇帝のそばで実権を握る。


III 女帝……黒騎士のトップ。出てこず(笑)。


IV 皇帝……白騎士のトップ。出てこず(笑)。


V 教皇……神父ラルフ。童貞の禿げた中年だが実は正義のひと。サマーにいい寄られているる。樹輪の宝珠をつかい、教会の敷地内だけタイムリープできる。一人称が、手前(笑)。実は他の作品にも出てきたりして。


VI 恋人……孤独な花嫁リリィ。老騎士と別れた妻。グリードに凌辱されダリルを守るために別れを選んだ。ひとり娘がいたらしく、ダリルに〈恋人の指輪〉を渡す。


VII 戦車……黒騎士連隊長ロスタフ。百戦錬磨の巨漢のくせに、老騎士相手に五人がかりで突進するという暴挙にでました(笑)。


VIII 正義……ジャガー。実の名はジョナサン・ガーファンクル公爵。長槍を使う聖騎士で英雄だったが、呪われてマンサ谷に逃れる。隠者の前にある八番目のカードは、この正義と力の二説あるそうです。当初、知らんと〈力のカード〉ダリルを隠者の前に立つ八番目のカードに設定していました(笑)。


IX 隠者……リウト・ランド。本作品の主人公。字が書けない、魔術が使えない、剣まで振れない大卒の白騎士。〈馬鹿の運び屋〉と呼ばれるが、世界一の大魔術師になる。


 田舎特有の祭り(笑)。貴族の舞踏会で戦術舞踊を踊る兄妹(笑)。学生食堂の婆さんにフラれる(笑)。卒業アルバムの寄せ書きに馬鹿って書かれる(笑)。よくよく考えるとなかなかインパクトがありますね。


X 運命の輪……マンサ谷の娘、マリッサ。リウトに腕輪を託す美人。レンギル魔術大学元教師ケーシーと婚約しているが、リウトに優しくしてくれる。


XI 力……老騎士ダリル。馬鹿力だが人を殺せない、とぼけた老人。リウトの知る剣士のなかでは一番つよい。〈臆病者のダリル〉と呼ばれるが、ラストは相手の攻撃をコントロールして大活躍する。


 はじめは若者でイケメンのマッチョにしようか迷いましたが、とぼけた老人キャラに。そのほうが成長を見守って貰えそうだし。


XII 吊された男……黒騎士ミルコ。実の名はジラートフ。白騎士ロザロの団長として潜りこんでいたスパイ。ライオンみたいな顔つきで剣士としても一流。吊られた男は自分を餌に罠をはってにやけているという解釈でした。


XIII 死神……黒騎士ベイン。骸骨に革を貼ったような顔つきの痩せた男。恐怖しかない見た目ですが、リンゴジュースを勧めたり、花束持ってきたり、馬の名前が「まとも」だったり、無茶苦茶なキャラになってます。書いているこっちが面白くなるひとです。塔から落ちたと思ったら、そこにいるし(笑)

 蔓延する恐怖の暗示との解釈でしたので、個体に対する魔術ではなく、フィールド魔法で軍隊を見せたり、隠したりする能力にしました。


XIV 節制……リウトの妹ソフィア。森の娼館の女主人になるほどの出世者。命中力に優れ、リウトを斬りつけます。娼婦として売られるという可哀想な生い立ちですが、無事にリウトと再会をはたします。探し物や賭博に強いです。


XV 悪魔……封印術師ノア・ジョード。闇落ちする気弱な青年という暗い物語になりました。まんまダース・ベイダーですね、ローズの父だし(笑)。精神を拘束する鎖が、自分自身を苦しめ、愛する娘ローズを生け贄にしようと画策しました。スパイとして潜りこんだはずの黒騎士の城で救世主と呼ばれます。

 


XVI 塔……胸郭森林で登場する黒魔術師。名前がなかったです。最凶の祭壇でゴーレムを生み出しますが、他の作品と区別化して泥人形にしてみました。新しいでしょ(笑)。缶けりであっさり倒されましたけど。


XVII 星……じつは聖母サマーを考えていました。精霊術も使えましたし、踊り子のイメージがあったので。スターの素質がありそうです。


XVIII 月……おしゃべりな精霊術師シャイア。馬や犬など動物は精霊術で操れるという設定ですが、月の精霊術師は魔物も操れます。猟犬ガルム人面鳥ハーピーを使いリウトやモリスンを苦しめました。


XIX 太陽……リウトとローズの子供がいたら、このポジションにしたいですね。出てきてませんでしたけど(笑)。


XX 審判……ロザロ副団長グリード。血縛柩牢コフィンという人間を異次元に留める能力を使います。殺すことは出来ないので人身売買で金儲けをしていました。

 人望はなく、部下の浪人部隊は武器や宝珠の横流しはしますが、人身売買にはいっさい協力しないという微妙な立場でした(笑)。


XXI 世界……魔力の根源を意味します。到達点という感じで解釈しております。



 ということで、魔力が完全に無くなってしまった世界です。農業とかは魔力や精霊術がなくなっても成り立つのかしら(笑)。


 家事でも魔法が使われていた感じでしたから、その後の人々の暮らしがどうなるのか謎ですよね。とりあえず騎士たちの、お帰りなさい、ただいま♪みたいなシーンを入れて、リウトが帰還するようなエンディングを考えだしたら、終わらないのでカットしてしまいました。これはこれでいいですよね。


 戦争をしている国やエネルギー問題、お金を流通させなければ成り立たない資本主義の限界なんかを感じる現代の社会問題を取り入れて、というのは嘘で……なんてことは考えていませんでしたが、何となく現代の英雄像がリウトのような青年であって欲しいと思い、物語を完結することができました。


 こちらまでお読み頂けて感謝感激です。ありがとうございました。またどこかでお目にかかれたら嬉しいです。石田でした。




 




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