今日曇のち雨
増田朋美
今日曇のち雨
その日は、朝から襲来していた台風が、午後には去ってくれて、えらく暑い日になった。台風のあとというのはだいたいこうなってしまうものだけど、それにしても、過ごしにくい日常生活でもある。それにしても、台風と言うものが、今年はやたらと多いような気がする。同時に、おかしな災害が、全国各地で起きているような気がした。
その日、蘭が、いつもどおり買い物から帰ってくると、何故か、自宅のドアが開いていた。妻のアリスは、確か昨日から妊婦さんの元へ言ってしまっているはずなので、留守だった。あれアリスが、早く帰ってきたのか?と蘭は玄関先のドアを開けてみると、
「おかえり蘭。」
蘭の自宅にいたのは晴だった。確かに、晴には、合鍵を渡してあったが、まさか勝手に人の家に入ってくるのは、親といえどもどうかと思うのであった。
「お、お母さん!」
蘭は思わずびっくりしてしまった。確かに、車輪を地紋で入れた、紋綸子の紫色の色無地に、黄色の名古屋帯を締めて、できるだけ若作りをしている様に見える。一見すると、46になる息子なんて、いそうにないような気もしてしまう。会社経営者として見栄を貼っているのだろうが、蘭は、晴の必要以上に派手なところは、どうしても受け付けられなかった。
「お母さん。どうしたんだよ、うちへ来るんだったら、電話ぐらいすれば、駅まで迎えに行ったのに?」
蘭が、呆れた顔をして晴にいうと、
「ええ。そうすると、あんたがまたあの女と一緒に来るのが嫌だったのよ。」
と、晴は言った。ということは、自分が外国人の女性と結婚したことに、嫌な思いをしているんだなと蘭は、嫌な顔をする。
「あの女って、お母さん。彼女は僕の妻だ。それに、確かに、一時的に高級娼婦をやっていたことは、本当のことだけどさ。だけど、今はちゃんと更生して、産婆の資格取って、一生懸命仕事してるんだぞ。今日も、難産が予想される妊婦さんの付き添いに行ってるんだ。いい加減に、あの女とか、そういう言い方をするのはやめてくれよ。」
「そうね。」
晴は、ちょっとため息をついていった。
「でも、式も挙げずに、入籍だけの結婚なんて、ありえない話よ。それに、結婚するとなれば、仲人さんをつけて、その人になにかしてもらうのが当たり前よ。ましてや、外国から来た女性であれば、そういうしきたりはちゃんと、守ってもらわないとね。そのあたり、ちゃんと反省しなさいよ。あんたも、軽はずみな結婚をして後悔しないように。」
「そうだけど、、、。」
やっぱり、昔からの人だ。そういう親戚とか仲人さんとか、直ぐそういう事を言う。最近では、偉い人でも、式を挙げないことも多いし、皇族だって、簡素なセレモニーで済ませているじゃないか、と蘭は言おうとしたが、
「蘭が式をするときは、各界の名士をお呼びして盛大にやろうと思っていたんだけど、あんたにその気が無いんだったら、あたしは、別の人を、援助してあげることにした。お父さんの残してくれたお金を、あんたのために使うつもりだったのが、全然別の人にしてあげるなんてちょっと、悲しいけど、それも時代の流れだから仕方ないわね。本当に必要としている人に、差し上げようと思ってるわ。」
晴はとても彼女がいいそうもないセリフを言い始めた。は?お母さんがなんでこんな事をいうのか?と蘭は耳を疑った。
「それってもしかして、結婚詐欺とかそういうものでは?」
と蘭が思わずいうと、
「違うわよ。蘭は直ぐ疑ってかかるんだから。そうじゃないわよ。その人が、どうしても楽譜を出版したいというので、少し出してあげたのよ。それだけのこと。」
晴は、彼女なら、とてもありえないセリフを言い始めた。
「楽譜を出版って、誰か作曲でもしたの?」
「そうよ。本人は右手だけしか無いので、いくら曲を書いても信じてもらえないっていって嘆いてたの。それでも楽譜を出版したいというから、それならあたしが、少し、出してあげるっていうことにしたのよ。それが、子守唄みたいな素敵なメロディだった。パソコンで聞かせてもらったけど、すごくきれいな人よ。なんか、右手だけしか無いのがもったいない方だったわ。」
そうサラリという晴に、蘭は、困ってしまった顔をして、
「その作曲家って誰なの?」
と、聞いてしまった。
「ええ。名前は植松淳さん。旧姓は富沢。奥さんと結婚したとき、奥さんのご両親が大変厳しい方だったようでね。片腕の男を選ぶなら、それなりに、うちに敬意を払えとお叱りになったんですって。それで、植松になったんですって。」
晴は、にこやかに笑っている。蘭は、母が何をやっているのか、よくわからなかった。これまで、他人の事なんてどうでもよく、リストラとか、パワーハラスメントのような事を平気でやるような悪事ばかりしてきた、ワンマン社長の母が、なんでいきなり他人のために、出版の手伝いをして居るのだろう。しかも、片腕の男に。
「お母さん、その人とはどうやって知り合った?インターネットか?それとも、お母さんの会社に入社したとか?」
蘭はそうきくと、
「まあ、インターネットみたいなものかしらね。始めは、彼がブログでピアノ・ソナタを載せてたのよ。片腕であることも公表していて、誹謗中傷がいっぱい書いてあった。まあ、片腕の人が両手用の曲をかくのも変に見えるのかしらね。それだからこそ、手助けをしてあげたくなったわけ。彼にメールを送ったら、気持ちよく承諾してくれたわ。」
晴は、平気な顔をしていった。
「お母さん。人のために、なにかすることはいいが、片腕の人が、本当に両手用のピアノ・ソナタを書けると思う?モーツァルトだって、ちゃんと両手があったんだよ。お母さん、騙されてない?」
「心配要らないわ。私、あの二人に会ったけど、奥さんも本人もすごく真面目そうで、好青年って感じだったわよ。あの男性の言うことには嘘は無いと思う。あんたにお父さんが残したお金を使うことができなかったんだから。それって、意外なことに寂しいもんなのよ。」
そのセリフを聞いて蘭は、母も年を取ったなと思った。
「で、いくら出すつもりなんだよ。」
蘭は、母に聞いてみる。
「ええ、自費出版を40万でやってくれる印刷屋さんがあって、そこへ頼んだわ。まだ支払いはしてないけど。」
晴は、即答した。確かに、蘭の実家であれば、40万なんて大した事無い金額である。だけど、それは一般人にとっては大金であるということも忘れては行けない。
「それで、もちろん、現金で支払って来たんだだろうね?」
蘭が聞くと、
「それがね。銀行で振込をすることになったのよ。まあ、今どき現金で払う人は少ないって言うから。それでお願いだけど、蘭も支払いに行くとき着いてきてくれないかしら。お母さん、機械には弱いものだから。」
結局晴の狙いはそこか。まあそこが彼女の弱点でもあった。確かにお金もあるし、会社の社長として、職人たちから慕われている。でも、彼らの給料だって、晴は未だに給料袋で支払っている。彼女は、ATMなどの機械にお金を振り込むというのはできなかった。
「お母さん。それなら沼袋さんにやってもらえばいいじゃないか。」
蘭がそう言うと、
「沼袋は、実家に行ってるわ。お母様の具合が悪いからそばにいてあげたいっていうから。」
と晴はさらりといった。いつも、銀行の振込とか、引き出しとか、そういう事は晴の運転手である沼袋さんに任せっきりだった。まあ確かに、沼袋さんが実家に行っているというのだから、きっとなにかあったんだろう。
「そういう訳だから、今から銀行に行って、お金を引き出すのを手伝ってほしいの。ちゃんとお礼もするから、手伝って頂戴。」
「お礼なんて、言わなくてもいいけどさ。まあ、たしかに、お母さんが機械に弱いのは知っているから、じゃあ、手伝いに行くよ。」
蘭は、はあとため息を着いた。そして、スマートフォンを出して、タクシーを呼び出し、いつも蘭たちが預金をしている静岡銀行に行った。そして、ATMに行き、蘭が操作して、お金を引き出した。晴は、どうもありがとうと言って、一割あんたにあげると言った。それが彼女のするお礼の仕方だ。実の息子に、親がお金を払うのは、ちょっと変な親子関係かもしれないが、晴と蘭はそうしてきた。そういうわけで蘭は、晴から、4万円を渡された。蘭にとってはあぶく銭だ。
さて、この4万、何に使おうかと思うのだが、蘭の家の前々から、お金をつかったら、晴に報告しなければならないというルールがあった。まあ確かに、大金のある家なので、晴が、そう取り決めてしまったのである。それもなんだかおかしな家だけど、蘭の家はそうなってしまっていたのだった。いずれにしても、引き出した40万はきっと、その植松なんとかという人に渡るのだろう。まあ、晴という人は、ちょっとお母さんというところから外れてしまうこともある。
とりあえず蘭は、その4万円を自分の財布の中に入れた。そして財布をカバンの中にしまった。
一方その頃。大渕の製鉄所と呼ばれている、支援施設では。
「へえ。お前さんが、楽譜を出版するなんて、なんか変な世の中になっちまったもんだな。」
杉ちゃんは、着物を縫うのをやめてそんな事を言った。確かに杉ちゃんと向き合っている男性は、左腕は欠落してしまっており、着物の袖が中途半端にぶら下がっている。
「ええ。なんだか不思議なごえんではありますけれども、彼の楽譜をぜひ世の中に出したいという人が現れましてね。」
と、隣りにいた、植松聡美さんがにこやかに笑っていった。
「しっかし、あれだけ片腕片腕と言われ続け、ピアノだって碌に引けないお前さんが、楽譜を出版してもどうなのかなと思うけどね?」
杉ちゃんは、その男性、つまり植松淳を見た。
「杉ちゃん、あんまりきついこと言ってはいけませんよ。シューベルトだって、さすらいびと幻想曲が弾けなくて激怒した事もあるんだし。」
ピアノの前に座っていた水穂さんが、楽譜を眺めながら言った。
「でもシューベルトと、こいつは違うぞ。シューベルトは両手があるよ。こいつは、そうじゃないでしょう。なあフック。」
杉ちゃんは、植松に言った。もちろん杉ちゃんは冗談で言っているのであるが、こう言われてると結構悲しいことでもある。
「それでも曲を書けるなんてすごいじゃないですか。」
水穂さんがそういうと、杉ちゃんはほんなら弾いてみろといった。水穂さんはピアノに向かって、植松淳が作曲した楽譜を弾き始めた。なんとなく、ラベルのソナチネににた雰囲気のちょっと悲しい感じもある曲だった。それはもしかしたら、彼が片腕であり、悲しい気持ちをしていることの現れだったのかもしれない。弾き終わると、全員が拍手した。
「確かにラベルのソナチネみたいできれいな作品だけどさ。でも、そうなればそうなるほど、両手が使えるやつが手伝ったと言われちまう可能性もあるような気がするんだよな。だから、片腕であるということは絶対公表しちゃだめだぜ。」
と、杉ちゃんが言うと、
「杉ちゃんの言うことも一理ありますが、そうなるリスクは、覚悟の上で出版するんだったら、それでいいと僕は思いますけどね。」
と、水穂さんは小さな声で言った。
「まあ、どこの世界にも悪いやつは居るけど、それに負けないで、作品を書き続けられるといいね。」
杉ちゃんがでかい声で言うと、帰ってきたのは咳だった。咳の主はもちろん水穂さんである。すぐに聡美さん夫妻が、水穂さんの背中を擦ったり、薬を飲ませたりしていて、介抱してくれたから大事には至らなかったが、杉ちゃんは、バーカ、いつものパターンかと涼しい顔をしていた。水穂さんが、薬の成分でそのまま眠ってしまうと、聡美さんが、
「本当はどこかの大病院とか、そういうところで見てもらったほうが、いいと思いますけどね。」
と言った。
「いやあ、無理でしょう。どこの病院に言ってもたらい回しにされるだけだ。それに、偉い医者になればなるほど、自分のことしか興味ないから。水穂さんのことを、治してあげようなんてこれっぽっちも思わないよ。それより、私の顔に泥を塗るなとか、そういう事を言って、追い出されるのが落ちだ。」
と、杉ちゃんは聡美さんの話に答えた。
「そうですね。確かにそういう傾向はあるかもしれませんね。僕もなんとなくわかりますよ。偉い人は、自分のことしか興味ないのは確かにそうです。」
と、植松が杉ちゃんの話に合わせた。水穂さんのような人はそうなってしまいやすいと思う。単に、出身地がそういう差別的な場所で、水穂さんは、新平民と呼ばれてきた、それだけの違いなのだが、偉い人にしてみれば、大事である。
と、同時に。製鉄所の玄関先で、
「磯野さん!郵便です!」
とでかい声で郵便配達が言った。ああ、僕が取ってくると杉ちゃんが車椅子で玄関先に行った。郵便配達は、ぶっきらぼうに郵便を渡して、出ていった。杉ちゃんは、読み書きができないので、とりあえず郵便をもって、四畳半に戻ってきた。それを植松が受け取って、口で封を噛み切って、中身を出してみた。中身は銀行の口座に入金があったという内容である。こんな事は、スマートフォンのメールで示すものであるが、水穂さんの銀行は、いちいち手紙を送ってよこす、古臭い銀行だった。
「変だわ。」
と、聡美さんが言った。
「一体誰が4万も入金したのかしら?それも、入金者匿名希望なんて。なんか水穂さんが悪い組織にはいってしまったのかと心配になるわ。」
確かに、水穂さんのような人は、その可能性が十分にあった。
「まあ、でも、これで、水穂さんも、診察が受けられるかもしれませんね。ほんの少しの間ですが、薬ももらえる可能性がありますね。もちろん、水穂さんが保険証を持っていればの話ですが。」
植松がそう言うと、
「でもさあ、どうせ、追い出されるに決まってるよ。着物だって、銘仙の着物しか持ってないじゃないかよ。」
と、杉ちゃんが言った。確かに、銘仙といえば、貧しい人が着る着物と解釈される可能性は十分にある。特に、着物を愛好する高齢者とか、着付けの先生はその傾向が強い。
「それなら、正絹の着物で行けば良いのでは?杉ちゃんの言うとおりなら、水穂さんは、少なくとも両手があるわけだから。」
植松がそう言うと、
「だけど、また改めて、馬鹿にされたら水穂さんが可哀想だろう?それに、治療も何もされないで門前払いにされちまうのが落ち!それはお前さんだってわかっているんじゃないの?」
と、杉ちゃんが言った。
「そうですね。確かに片腕で楽譜を出版しても、何も認められないのと同じかな。」
植松はその腕のない左袖を眺めながらそういう事を言った。
「それでも、治療を受けられる可能性があるんだったら。」
聡美さんが女性らしくそう言うが、
「いや、こういうお金は、別の物に使いましょう。それに、匿名でお金を水穂さんの口座に入れるというのが、ちょっと不自然なところがありますし。」
と、フックこと植松が、きっぱりと言った。
「うんそうだ。それがいい。」
杉ちゃんも言った。いつもケンカばかりしている杉ちゃんとフックだが、こうして互いに協和し合うときもあるんだなと聡美さんは思った。
一方、蘭は、晴から渡された出版された楽譜を眺めて、
「植松淳作曲、ピアノ・ソナタ第一番、か。随分立派な楽譜ができたものだなあ。とても自費出版とは思えないほど、いい楽譜ができたんじゃないか。」
と、晴に言った。
「ええ、だって、植松さんたちは、一生懸命やってるんだから、あたしだって、頑張らなくちゃと思って印刷屋さんと協議してやっと出来上がったのよ。」
晴は、自慢そうに言った。
「そうなんだね。で、売上はどうなんだよ?」
と、蘭が聞くと、
「ええ。とても素敵なメロディだからといって、地元の子供さんに喜ばれているようよ。」
晴はにこやかに答えた。
「そうか。それでは、出版は成功したね。」
「ええ、来年、第二番を作曲してくださるそうだし、きっと、成功するわ。あたしも、人助けができて本当に良かった。会社で紙ばかり作っているでしょ。そうすると、何だか会社にいることが、無意味みたいに見えてくるのよ。それであたしは、もう要らないのかなって思っちゃうわけ。だから、こういうふうに、困っている人に使ってあげるのが一番いいのよ。それにしても蘭は、あのときに上げた一割は、何に使ったの?あの女と、どっか旅行でも行った?」
晴は、得意そうに蘭に言った。そういう彼女に、蘭は、水穂に上げてしまったなんて、そんな事は言えないなと思った。水穂の名前を出せば、晴は激怒するに違いなかった。晴は、新平民とかそう呼ばれている人を極度に嫌うのであるから。
「まあ、旅行に行くとか、そういうことだったら、ちゃんとした旅館に泊まりなさいよ。あの女につられて、連れ込み旅館とか行ったりしてはだめよ。」
晴は母親らしく言った。彼女が母親らしくなるのは、そういう場面じゃないと、ならないのも特徴だった。
「ああ、アリスも忙しいので、旅行なんて行けないけどさ。ちょうど、家にある時計を修理してもらおうと思っているから、その資金にでもさせてもらうよ。」
蘭は、母に言った。母が他の子供にするようなお母さんでないことは蘭もよく知っていたから、そう言ったのだ。たまには、母に嘘をついてもいいのではないか。と蘭は思った。そうすることで、自分の事をなんでも決めてしまった母に、反抗できると思ったのだ。
思えば、蘭は一度も母に反抗したことはなかった。中学校、高校は、ドイツの学校に無理やり行かされた。何度か帰国を申し入れたが、母は、日本よりずっと安全だと言って、気にもとめなかった。そしてベルリン芸術大学まで行かされたけれど、蘭はそれを嬉しいとは思わなかった。安全なところにいさせようと思った母は、そうさせてしまったのである。
蘭が、母に反抗したのは、定職ではなく高級娼婦の女性と結婚したことだった。そのせいで、母はすごく激怒したけど、蘭はそれでもいいと思っている。
「まあ、そうなのね。せいぜい、蘭はあの女と仲良くするといいわよ。」
母はそういう事を言った。それは愛情なのか、馬鹿にしているのかよくわからなかった。
外は曇りだったが、ぽつぽつ雨が降ってきた。
今日曇のち雨 増田朋美 @masubuchi4996
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