私は私。ただそれだけ。
てんきあめ
序章
風にあおられる前髪を気にして、彼氏の誕生日のプレゼントに悩み、もしくは、なんて話しかけようと意中の人のことを考え、気づいたら学校についている。
そんな生活をしたかった。
こう話す、ある15歳の少女がいた。
ある少女の1日である。
朝、父親と母親が笑っていることを確認し、
兄がいつも通り寝ていることを確認し、ほっと胸を撫で下ろし、玄関をでる。
ワントーン世界が暗く見える前髪は、気分を上げるためつくらず、触覚で顔の輪郭を隠す。
想うアイツとは殆ど疎遠で。
学校に着いたらなんの科目の復習をしよう、
なんて考えていたら友達の家に辿り着く。
この少女は、
勉強ができて、
生徒会副会長の名もある。
友好関係も良好。
異性との関係については、、、。
そんな彼女は、
いつだって『普通』の生活に憧れながら、
数々の『変』にまとわれている。
ただ、1つ言っておきたいことがある。
こんな前置きをしておきながら、
この少女は、
『どこにでもいる平凡な女子中学生』
なことにかわりはないことを。
そしてこのレッテルを前提として、
これからの彼女の生活を、日々を、
覗いて欲しいこと。
.......2つ、事を言ったことは見逃して欲しい。
私は私。ただそれだけ。 てんきあめ @pooh_hate_honey
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