惜しいのは何か――。

湖がある。
湖の下に村がある。
湖の上に「私」はいる。
「私」は句を詠んでいる。
惜しいのは何か。
句か、それとも――
わずか四千字、されど四千字の中で、惜しいのは何かを考えさせられる、と思わせつつ、その湖の情景を目に、耳に、飛び込ませてくる、そんな小品です。
惜しいのは何か。
そう考えた時点で、あなたはもう、引き込まれています。

ぜひ、ご一読を。

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