お夜食ですのよ

ジュン

第1話

「ねえ。200字で何か書いてって言われたらどうする?」

「そうだなあ。君への伝言とか」

「例えばどんな?」

「『今日は仕事で遅くなるよ。ごめん。夕食は外で食べてくるかも。でも起きてて。夜食は君と二人で寝室で食べるから』」

「あらあら。あなたったら。夜食は甘くはないわよ」

「どうして?」

「結婚10年目でも照れるの。酸っぱいものよ」

「そうか。酸いも甘いも噛み分けなければ。てことか」

「辛口のせりふだったかしら?」

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お夜食ですのよ ジュン @mizukubo

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