我らの主。偉大なる幸福の神。ヒミコ様。万歳!

 集団異世界転移、現実ではないだろうがよく見るジャンルだ。学校がテロに巻き込まれるのも小説にはよく出てくる。しかし、信仰カルト宗教という設定によりこの作品は他に類を見ないユニークな作品へと変貌している。
 また、信仰カルト宗教の教祖という主人公の立ち位置から分かるように、主人公の精神性が常人とは大きく異なっているところが垣間見られるのも面白い(ひー様は人ではなく神様です)。
 気づいたらいつの間にか読み終わってしまったほど、作品のテンポ感が良く、気軽に読むことができる。
 しかし、いくら主人公らが魅力的とはいえ、彼らは新興カルト教団である。気をつけないとあなたが幸福教団のシンパになっているかも知れない。気づいたらコメントにひーさま万歳と書いてしまいます。

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