第5話 帰路にて

 昼食を終えて2人と別れ、1人で残りの講義を終えて教室にて帰りの準備をしていた。スマートフォンを見ると17時30分を回っている。今日の夕食をどうするか考える。冷蔵庫の余り物を思い出すがまともな食糧がないのと思い返す。

 自炊は面倒だ。いや、自炊がというよりその後の片づけがだ。むしろ料理自体は好きな部類だ。帰り道にスーパーに寄ろう。食材を見れば食べたい物も浮かんで来るはず。

 教室を出て帰路の途中にあるスーパーに向かう。自宅は大学より徒歩で10分程、その途中にスーパーがある。


 大学を出て帰路に付く。歩いていると公園が見えてきた。

 「クロ、いるか?」

 今日はいないかな。公園に入り、見回すが何もいない。公園を出ようとしたら鳴き声が聞こえた。公園の木々の間から黒いモフモフが這い出てきた。

 「元気だったか?クロ。」

 クロは僕の前まできて、座って返事をした。僕が近くのベンチに座るとクロも隣に座り伸びをしてうずくまった。

 クロは首輪をつけており、どこかの家で飼われている様子なのだが今時猫を放し飼いしている家も珍しいと思う。クロは大体この公園周辺にいるようだった。


 しばらく公園のベンチでクロとおしゃべりをして過ごしているとクロが立ち上がり、ゆらっと尻尾を振った。そしてベンチを降りて帰路についた。少し歩いたところで「にゃー」と鳴き再び歩き始めた。じゃあね、って言っているみたいで少し笑ってしまった。


 

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終末のエンドロール 雨野河童 @amenokappa

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