異世界をじっくりゆっくり探索する#後半
「はい、通りすがりのペットボトルです。よろしくお願いします。前回魔王を倒した異世界へまた戻ってきました。前回全然探索出来なかったので、今回は時間を気にせずに、気ままに旅したいと思います。それでは行くぞ!!!!!!」
ペットボトルは今、街の料理店で大好物のイカ墨パスタを食べていた。やはり食べていると、プラスチックが真っ黒になっていった。
「このパスタ、某イタリアンレストランよりも美味しいですね。ちなみに私はガチ勢ではないので、詳しいことは分かりません」
それにしても、彼は手足がないのに、どうやってフォークを持っているのだろうか?そして、口ってどこなんだ??????
「ふう、美味しかった。食レポ上手くなりたいですね〜。あ、今回は魔王城へ行こうかと思います。ウェンディさんは今遠くの地方で仕事しているそうなので、残念ながら訪問できませんね」
ペットボトルは会計を済ませると、街を出ていった。
「おや?………ここは」
ここは3匹のモンスターと戦った森である。
「懐かしいですね。あの時は結構緊張したんですよ?なんてったって体力1ですから。あのクソゴリラ、マジで許しませんよ」
すると、草むらから彼が言っていたクソゴリラが出てきた。
「⁉︎……うわぁ、空気読めなッッッ!…性格悪すぎませんか???しょうがないですね、相手してあげますよ」
ゴリラははっとした。目の前にいる透明な生物は、自分が先に倒したはずなのに、いつのまにか自分が倒されていた、謎の生命体であることに。
「グホッッッッ⁉︎⁉︎⁉︎ぐぉぉぉ……!!!!!!」
「……あれ、逃げていきましたね。……まぁ、いいか。そういえば、魔王城へ行く途中でした。さっさと行きましょうか!」
ペットボトルは先を急ぐ!!!!!!
「来ましたね。………魔王城ですよ」
以前来たときは睨むように木が生えていたが、今は少し怖がっているようにも見える。
やがて、彼は魔王城の玄関へやってきた。
「ここの壁を登っていったんですよね。懐かしっ!!!!!!!」
ビュンンンンン
「⁉︎」
一瞬、何かが横切った。その直後に風が激しくなり、草木を吹き飛ばした。
ペットボトルは身構えた。まさか、魔王だろうか?復讐するために驚かしているかもしれない。
「ゴクリ……だ、誰ですか?」
バサァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ……
「私だ………………覚えているか?あの時のことを」
以前よりも赤く光った魔王が現れた。
「やはり……なんですか?復讐しに来たのですか?」
「お前から来たんだろ。ってか、そんなことではない。私はあなたに倒された魔王の母です」
「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」
まさかの親御さん登場⁉︎⁉︎
「私の息子が迷惑をかけてすみません。今夜はたっぷりご馳走しますので、どうぞお上がりください。それと、息子に謝罪をさせますので……」
「∑(゚Д゚)」
………今夜は長くなりそうである。
「まぁ……そういうことらしいので、今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。チャンネル登録、高評価よろしくお願いします。Twitterもやってますので、フォローよろしくお願いします」
ペットボトルが異世界転生RTAに挑戦するようです まめでんきゅう–ねこ @mamedenkyu-neko
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