シマリスの秘密

 秋晴れの澄んだ空を見ていたら

 会いたくなったよ あなたたち

 春になるまで待ちきれない

 秋といえばリスだよね?


 会いに行くよ シマリスさん



 気まぐれ発進は見切り発車

 ドングリ土産はありません

 すみませんとお邪魔します


 どうやらおねむの時期みたい

 あんまりいないよ シマリスさん


 よこしまな人間が

 あっちら こっちら歩いていると

 イケメンリスがお出迎え


「おい、てめぇ。前に俺の女達を口説いて回ってたらしいじゃねぇか」

「口説くなんて滅相もない! 私はマンツーリス撮影をしていただけなんです」

「ドングリも持ってこねぇ嘘つき野郎は信用ならねぇなっ」

「すみません。急にあなた方に会いたくなってしまったんです……」

「けっ。そりゃ人間なんかよりもリスの方が可愛いしカッコいいからなぁ」

「そうなんです。リスさんには敵いません」

「身の程をわきまえているじゃねぇか。仕方ねぇ。好きなだけ見ていきな」

「ありがとうございます! 」



 許可をいただきナンパをするよ

 みんな違ってみんないい


 ぷくぷくほっぺちゃんに

 凛々しい口元くん


 ふわふかしっぽちゃんに

 演技派女優さん


 たまにネズミん……


 ああ、みんな可愛いよ

 幸せだ~




 平和なリスの国に突如事件は起きました


「きゃあぁぁぁ! 大変よぉー! 」

「どうした。リス子! 何があったんだ?! 」

「あのヨコシマな人間が、私達の秘密を暴こうとしているの! 」

「なんだって!? 」


 説明だよ~

 シマリスのシマをバーコードリーダーで読むと【シマリスの秘密】が見えるらしい

 そこには人間を虜にする秘訣があるとかないとか~


「てめぇら! あいつに背を向けるなぁぁ」

「「「ラジャーッ」」」




 おや? なんだい なんでだい?

 リスさん全員真顔です

 目が合いますね 

 バチバチバチバチ

 音がする?

 私は敵じゃないですよ?


 じー ジー じ~ ジぃ じぃ じいぃー

(・ェ・)(・ェ・)(・ェ・)(・ェ・)(・ェ・)(・ェ・)


 みんなの努力の甲斐あって

 終わりの鐘が響きます


 パパラッチ人間 滞在時間三時間十六分


 シマリスの秘密を知るには時間切れ

 残念無念 また来春




 読んでいただきありがとうございます~。

 発作的に急にシマリスに会いたくなって、行ってきてしまいました。


 漢気あふれるイケメンなシマリスさんの写真をノートに貼ってます。良かったらみてみてくださいね。

https://kakuyomu.jp/users/tonari0407/news/16817330649468278521




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

リスかわいい @tonari0407

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ